合従とは? わかりやすく解説

がっ‐しょう【合従】

読み方:がっしょう

《「従」は「縦」と同意。縦、すなわち南北連合する意》

中国戦国時代蘇秦(そしん)の説いた外交策。強国秦(しん)に対抗するため、南北連なる韓・魏(ぎ)・趙(ちょう)・燕(えん)・(そ)・斉(せい)の6国連合させようとするもの。合従策。→連衡(れんこう)

他との対抗上、連合すること。

公会を開て、大に—の約を定む」〈竜渓・経国美談


合従連衡

(合従 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/04 03:22 UTC 版)

合従連衡(がっしょうれんこう)は、中国戦国時代の外交である合従策および連衡策を併せていうもの。転じて、状況に応じて各勢力が結び、また離れるさまを示す故事成語となった。


  1. ^ この蘇秦の活躍は、史実とは矛盾するものが多いとの指摘がある。それによると実際には秦以外の六ヶ国が連盟した事実は存在しないし、司馬遷は「世間では蘇秦の異聞が多く、異なる時代の事件をみな蘇秦の事績に附会している」として、乏しい情報の中から蘇秦の事績の復元を試みたのだが、それに失敗したとされる。史実としては、紀元前288年に燕・斉・趙・韓・魏の五ヶ国が合従して秦を攻めたが、五ヶ国連合軍は退却した。次に紀元前284年には今度は燕・趙・魏・韓・秦の五ヶ国が合従して斉を攻撃している。蘇秦はこの時に活躍したというのが、この説である。この時代は秦・斉の二大強国時代であり、蘇秦は燕のために諸国を糾合し斉を攻撃すべく活動した外交官・間者であった(学研歴史群像1997年2月号P44-45 合従連衡と蘇秦の正体)
  2. ^ 小川他(1975)はこれを国連事務総長のようなものといっている。


「合従連衡」の続きの解説一覧

合従

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/07 00:18 UTC 版)

合従連衡」の記事における「合従」の解説

戦国七雄のうち、巨大な以外の六国が縦(たて、従)に同盟し共同戦線で秦に対抗しようというのが合従説である。 その最大規模のものが縦横家蘇秦よるもので、史記によると彼は鬼谷師事した後に母国帰ったときすっかり貧乏であったため、兄の嫁や妻からさえ馬鹿にされた。このため一念発起してこれに取り組んだという。彼はまず燕の文公各国とりまとめて秦に対することを説き承諾を得ると趙・韓・魏・斉各国言葉巧み説き伏せ六国の合従を成立させたとされる。このとき蘇秦同盟総長となり、六国宰相をも兼ねた蘇秦の後はその弟の蘇代などによって継承された。 秦以外の二ヶ国のみの場合も合従と呼び屈原は、国内で斉との合従を唱える合従派であったことが知られている(彼は反秦派として『史記』に記述されている)。食客毛遂が、趙の平原君使者として、に赴き、頃襄王と合従した様子については平原君列伝記載されている。

※この「合従」の解説は、「合従連衡」の解説の一部です。
「合従」を含む「合従連衡」の記事については、「合従連衡」の概要を参照ください。

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