合性論をとる教会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 16:10 UTC 版)
非カルケドン派正教会には、カルケドン公会議の直後に分離したアルメニア使徒教会、コプト正教会(アレクサンドリア総主教庁の庇護下にある英国正教会(英語版)を含む)、シリア正教会と、シリア正教会の流れを汲むインド正教会(マランカラ・シリア正教会(英語版)およびヤコブ派シリア教会(英語版))、コプト正教会から独立したエチオピア正教会、そしてエチオピア正教会から分離して新たに独立正教会となったエリトリア正教会がある。 一つあるいは複数の独立カトリック教会が、様々な理由から以上の教会とはフル・コミュニオンの関係にないものの、このキリスト論を採用している。その例としてはアメリカのアンティオキア・カトリック教会(英語版)がある。近年の神学的言説において、カトリック教会、東方正教会(ギリシャ正教)、復古カトリック教会、聖公会の神学者の中には、合性論をカルケドン信条に一致しているが違いもある者として受けとめはじめている者もいる。 カルケドン公会議で導入された信条に対するある種の解釈が(「五度目の公会議」として知られている)まさに第2コンスタンティノープル公会議で排斥されたのと同様に、エフェソス公会議で導入されたアレクサンドリアのキュリロスの合性論的な表現に対するある種の解釈も第2コンスタンティノープル会議で排斥された。これにより両性論「と」合性論に関して別の正統派解釈をする余地が生まれた。こういった経緯により、合性論のある種の解釈がカルケドン派にも受け入れられる教義として主張されている。
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