台湾のシェイ式機関車
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「シェイ式蒸気機関車」の記事における「台湾のシェイ式機関車」の解説
詳細は「阿里山森林鉄路の蒸気機関車」を参照 台湾南部の嘉義市・嘉義県・南投県の狭軌森林鉄道である阿里山森林鉄路では、1912年の開業に合わせて1910年から1913年に製造されたクラスA 18-2を8両、1912年から1917年に製造されたクラスB 28-2を12両導入しており、取扱いは最初の3両がEd. L. Van Nierop & Co.、その他の17両がRockhill & Victor(輸出者)とSamuel, Samuel & Co.(輸入者)で軌間762mmであった。このほか、前述の津軽森林鉄道が導入した製造番号2001の機体が一時使用されている。 クラスA 18-2の8両は1910-1913年に製造され、ライマの記録では製造番号順に11-12、無番号、13-17号機とされているが、現車は11-18号機となっている。なお、1両が早期に事故廃車となったほか、現車から製造番号記載の製造銘板が失われている、18号機は廃車体や予備部品を使用して現地の北門工場で製造された機体である可能性があることや、11号機が早期に存在しなくなったなどの理由により、製造後の経緯は明らかではない。なお、最初の2両はI形鋼組立式台枠、その後製造された5両はガーダー式台枠で製造されている。 同じく、クラスB 28-2の12両についても、1912-1917年に製造され、ライマの記録では製造番号順に21-22、無番号、23-31号機であるが、現車は21-32号機となっている。こちらも同様に、現車の製造番号が不明であることなどにより、製造後の経緯はやはり明らかではない。 なお、29号機もしくは製造番号2817の機体のみ動輪径が736mmとなっている。 日本及び台湾のシェイ式蒸気機関車一覧(表中{}内は1911年、()内は1921年のそれぞれカタログ掲載数値)使用者八幡製鐵所津軽森林鉄道海軍省阿里山森林鉄道機番47-5043-411-1821-32製番1867-18681882-1883 2001 3160-3161 2351-2352,24742549-2550,25572632-2634 2664,2714,27242787-2791,28172946,2947 製造年1907年 1907年 1921年 1910-13年 1913-17年 クラスA 10-2 A 13-2 B 42-3 A 18-2 B 28-3 軌間1067mm 762mm 1435mm 762mm 車軸配置B'B' 台車数2 シリンダ数2 3 2 3 シリンダ径×ストローク152×254mm 254×305mm 177×304mm 203×254mm 歯車比2.467 2.05 3.071 動輪径558mm 749mm 673mm 698mm製番2817のみ736mm 燃料石炭 薪 石炭 薪 薪(製番2714、2724)薪/石炭(製番2784以降) ボイラー形式ストレート ワゴントップ ストレート ワゴントップ ボイラー径698mm 1069mm 800mm 898mm ボイラー圧力{1034kPa} {1103kPa} 1241kPa (1103kPa) 火室長×幅mm mm 1384×1079mm mm mm 火格子面積m2 m2 1.5m2 m2 m2 全伝熱面積m2 m2 62.5m2 m2 m2 煙管径×長×数mm mm 51×2718mm×127 mm mm 燃料搭載量石炭0.5t 薪0.33cord 石炭2t 薪0.75cord 薪1.25cord/石炭1.5t 水搭載量1.5m3 5.3m3 5.9m3 2.7m3 3.2m3 固定軸距{914mm} {1219mm} 1270mm {1270mm} 全軸距{4673mm} {5740mm} 8280mm {6401mm} {7417mm} 最大牽引力kN kN 75.1kN kN kN 牽引トン数(平坦線){382t} (583t) (1877t) (829t) (1358t) 牽引トン数(60パーミル)t (30t) (81t) (33t) (60t)
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