阿里山森林鉄路の蒸気機関車とは? わかりやすく解説

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阿里山森林鉄路の蒸気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/25 13:51 UTC 版)

阿里山森林鉄路の蒸気機関車(ありさんしんりんてつろのじょうききかんしゃ)では阿里山森林鉄路蒸気機関車について述べる。

概要

28トンシェイの31号機

1907年阿里山森林鉄路の建設時にアメリカ合衆国ライマ機関車製造製13トン蒸気機関車(以下SLと略す)が1両輸入された。 このSLは一般的なSLと異なり、直立したシリンダーと傘歯車(ベベルギヤー)を使用し、ボギー台車を持った山岳用の特殊な設計である。 阿里山への開通後に続々とライマ社製の8両の18トンSLと12両の28トンSLが輸入された。 これらは全てシェイ式と呼ばれる直立シリンダーと傘歯車を持つSLである。ライマ社の分類では、18トンの2シリンダーSLがクラスA、28トンの3シリンダーSLがクラスBと呼ばれる大きさで、軌間は762mmである。 平坦区間(嘉義 - 竹崎)用である、川崎造船所兵庫工場(日本)製の1両のSLとバークレー(イギリス)製の2両のSL以外は全てライマ社製シェイ式蒸気機関であった。 18tシェイは2シリンダーで嘉義 - 竹崎間及び阿里山より先の林場線などで使われていた。28tシェイは阿里山線の主力機として使われていた。 阿里山のシェイはキャブ(運転室)の屋根上に大きなモニタが有るのが特徴である。

蒸気機関車データ

製造国と
製作会社
型式 製造年 使用開始年 車番 現況 存在箇所 備考
米国LIMA 18t SHAY型
(2シリンダー)
1911 1912 SL-12 静態保存 阿里山駅
SL-13 静態保存 台北市中影文化城
1977年に中国電影公司へ贈与
SL-14 保存 オーストラリアパッフィンビリー鉄道車庫内 1972年
オーストラリアに輸送
SL-15 廃車 北門の大火災により焼損
SL-16 静態保存 花蓮県池南森林遊楽区 1980年
花蓮行き
1912 SL-17 静態保存 沼平駅
1913 SL-18 修理運休中 奮起湖車庫
SL-19 未知 未知 もともと香港にいた
28t SHAY型
(3シリンダー)
SL-21 静態保存 嘉義市中山公園内 1975年移動
嘉義県政府
SL-22 静態保存 集集鎮 78年移動
三軍大学に献上
1912 SL-23 静態保存 阿里山駅
SL-24 静態保存 沼平駅
1913 1914 SL-25 動態保存 嘉義車庫 軽油仕様(1995)
SL-26 動態保存 嘉義車庫
SL-28 静態保存 苗栗鉄道文物展示館
SL-29 保管中 奮起湖車庫
1915 1916 SL-31 動態保存 嘉義車庫 軽油仕様(1993)
SL-32 静態保存 竹崎親水公園 1999年竹崎
郷役場借用

関連商品

旧外地で近年まで活躍していた事もあって、阿里山のシェイは日本国内で人気が高い。 それを反映して鉄道模型として幾度も製品化された。

1/80ゲージ9mmで、鉄道模型社から18tシェイのバラキット、カツミからは18tシェイの塗装済み完成品が発売されていた。なお、カツミは16.5mmバージョンも作っていた。 Oスケール1/45ゲージ16.5mmで鉄道模型社から28tシェイのキット及び完成品、18tシェイの完成品が発売されていた。 アスターホビーからは45mmゲージで28tシェイのライブスチームが発売されていた。

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