可換群とは? わかりやすく解説

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かかん‐ぐん〔カクワン‐〕【可換群】

読み方:かかんぐん

ab可換である群。アーベル群


アーベル群

(可換群 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/15 06:52 UTC 版)

数学、特に抽象代数学におけるアーベル群(アーベルぐん、: abelian group[注釈 1])または可換群(かかんぐん、: commutative group)とは、交換法則を有するである。マグマの分類の一つである。名称は、ノルウェーの数学者ニールス・アーベルに因む[2][注釈 2]

アーベル群は環上の加群ベクトル空間といった抽象代数学の概念において、その基礎となる加法に関する群(加法群)としてしばしば生じる。任意の抽象アーベル群についても、しばしば加法的な記法(例えば群演算は "+" を用いて表され、逆元は負符号を元の前に付けることで表す)が用いられ、その場合に用語の濫用で「加法群」と呼ばれることがある。また任意のアーベル群は整数全体の成す環 Z 上の加群とみることができ、その意味でやはり用語の濫用だがアーベル群のことを「加群」と呼ぶこともある。

一般に可換群は非可換群英語版に比べて著しく容易であり、とくに有限アーベル群の構造は具さに知られているが、それでも無限アーベル群論はいまなお活発な研究領域である。

定義

群に似た構造
全域性 結合性 単位的 可逆的
Yes Yes Yes Yes
モノイド Yes Yes Yes No
半群 Yes Yes No No
ループ Yes No Yes Yes
準群 Yes No No Yes
マグマ Yes No No No
亜群英語版 No Yes Yes Yes
No Yes Yes No

集合 G二項演算("*" と書くことにする)が定義されていて、以下の条件

  1. 結合法則:

可換群

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 05:18 UTC 版)

名詞

可換かかんぐん

  1. (代数学) 交換律成り立つ二項演算を ◦ とすると、任意要素 a, b について ab = ba成り立つ群。アーベル群

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