可搬式蒸気機関とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 可搬式蒸気機関の意味・解説 

可搬式蒸気機関

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/05 06:47 UTC 版)

可搬式蒸気機関

可搬式蒸気機関(かはんしきじょうききかん)とは移動可能な蒸気機関で建設現場や農場等での動力等に使用された。

概要

当初、蒸気機関はほぼ例外なく定置式蒸気機関で、炭鉱などの鉱山での揚水発電製粉紡績などの動力として使用され、産業革命を支えた。その後、蒸気機関は、ボイラーの高圧化、機関の高出力化に伴い、小型化・高性能化が進んだ。それにより、可搬型原動機として建設林業の現場、農場などへ移動して使用されるようになった。

ボイラーに車輪がついた形態はトラクションエンジンとも共通するが、可搬式蒸気機関の場合、中には移動用に自走能力を備えた機種もあるが、基本的には、作業現場への移動後、定置した状態での運転が主となる構造である。これに対し、トラクションエンジンは駆動系を備え、走行することでトラクターロードローラーといった目的の作業を達成する乗り物である。ただしトラクションエンジンでも車外の機器に動力を供給する可搬型エンジンとしての使用も普通に行われていたため、両者の境界は厳密とも言えない。

欧米では動態保存されている例も多く、スティームミーティング等で展示、実演される。

ギャラリー

関連項目

脚注

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「可搬式蒸気機関」の関連用語

可搬式蒸気機関のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



可搬式蒸気機関のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの可搬式蒸気機関 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS