原産地呼称制度とは? わかりやすく解説

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保護原産地呼称

(原産地呼称制度 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/25 15:08 UTC 版)

保護原産地呼称(ほごげんさんちこしょう)は欧州連合(EU)統一の原産地名称保護制度における地理的表示のひとつ[1][2]原産地呼称保護[3]原産地名称保護[4]とも表記され、AOP(フランス語)、PDO(英語)[5]などと略される。ワインやチーズ、農産物などに対して、土地由来による差別化を認定するための制度のひとつである[2]。指定された地域、製法で生産されることが求められる。若干緩和された「保護地理的表示(IGP, PGI)」という地理的表示認証も存在する[6]

制度は1992年に制定された[7]。2006年に農産物および食品、2008年にワインの表示制度が規定され[2]、以降も更改され2009年にラベル表示が義務付けられた。それまでは各国で個別の原産地呼称の認証(たとえばフランスのAOCなど)を用いていたが、保護原産地呼称により、統一的に判断できるようになり、かつ偽物対策にもなるとされる[8]。一方、2009年以降もこれまで使用してきた各国別の原産地呼称で代替することも許されている[1][2]

脚注

関連項目

外部リンク


原産地呼称制度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/22 10:12 UTC 版)

南アフリカ共和国のワイン」の記事における「原産地呼称制度」の解説

1973年南アフリカ共和国政府は、EU法対応する原産地呼称制度のWine of OriginW.O.)を設置した。その制度の下、原産地は英語で区分されるRegionリージョン、または地方)と呼ばれる最も大き原産地区分中にDistrictディストリクト、または地域)があり、その中にWardワード、または地区)がある。リージョン属さないディストリクトワードリージョンディストリクト属さないワードもある。原産地順次認定されている。 リージョン4つあり、Coastalコースタル)、Breede River Valley(ブレーダ・リヴァー・ヴァレー)、Olifants River(オリファンツ・リヴァー)、Klein Karoo(クライン・カルー)である。 4つリージョンその周辺原産地西ケープ州含まれるいくつかの原産地北ケープ州にある。その他、クワズール・ナタール州生産されるリージョン Coastalコースタルディストリクトは、Stellenboschステレンボッシュ)、Paarlパール)、Darlingダーリン)、Swartlandスワートランド)、Tygerberg(タイガーバーグ)、Cape Pointケープ・ポイント)、Tulbagh(タルバック)。ステレンボッシュは、町にはフォルス湾からの風が入り丘陵風が吹く低地の軽い砂質(砂れき質)は白ブドウ向き高地花崗岩質は黒ブドウに向く。山の斜面は重い土質年間降水量は600mmから800mm。7地区ワード認定を受け、ロバートソン次いで2番目に多い(2009年現在)。7地区最初認定ワードはSimonsberg-Stellenbosch(シモンズバーグ・ステレンボッシュ)。 パールは、気温はやや高く年間降水量は600mmから900mm。バーグ流域ユグノー開拓しフランス系地名がある。ワード認定されているFranschhoek Valley(フランシュック・ヴァレー)はバーグ流域にある。パールはかつて酒精強化ワインの主要生産地でありまた、KWVの本部があった。パール酒精強化ワインはBoberg(ボベルク)と呼ばれるダーリンはKWVの規制廃止後にワードのGroenekloof(フルーネクルーフ)でソーヴィニョン・ブラン産地として有望になった。 タルバックはパール同様、酒精強化ワインをボベルクという。 ディストリクト属さないワードのConstantia(コンスタンシア)は、南アフリカ史上で最も著名なワインの「コンスタンシア」を生産している。1778年にヘンドリック・クルートが造ったデザートワインの「コンスタンシア」は、ヨーロッパ貴族詩人文豪らに愛飲された。その伝説の高級ワイン人気は、イギリスフランス国交回復をする1861年頃まで続いたフィロキセラにより一度断絶したが、新たなオーナー研究によりブドウの品種製法再現して1990年からKlein Constantia(クレイン・コンスタンシア)として再び生産開始した。他に、「フロート・コンスタンシア」もワイン生産している。ワードとしてのコンスタンシアはテーブル山東側にあり、温暖フォルスから風吹き年間降水量は1,000mm。 Breede River Valley(ブレーダ・リヴァー・ヴァレー) ディストリクトは、Robertsonロバートソン)、Worcesterウスター)、Breedekloof(ブリーダクルーフ)、Swellendam(スウェレンダム)。ロバートソンは、石灰質土壌、夏が暑く年間降水量は300mmから400mm。ディストリクトとしては最多の9地区ワード認定受けている(2009年現在)。 ウスターは、バルク売りワインがほとんどで、夏が暑く年間降水量は250mm。またウスターブランデー生産する。 Olifants River(オリファンツ・リヴァー) ディストリクトは、Lutzville Valley(ルツヴィル・ヴァレー)、Citrusdal Mountain(シトラスダル・マウンテン)、Citrusdal Valley(シトラスダル・ヴァレー)。ルツヴィル・ヴァレーは暑く降水量少ない。 Klein Karoo(クライン・カルー) ディストリクトは、Calitsdorp(カリッツドープ)、Langeberg-Garcia(ランゲンバーク=ガルキア)。 Little Karoo(リトル・カルー)と呼ばれる乾燥した低木地帯は、ダチョウ肉と羽毛酒精強化ワイン名産。カリッツドープは夏が暑く年間降水量は200mm以下。甘口ワイン生産される酒精強化ワインブランデー生産もある。 リージョン属さない原産地 西ケープ州では、ワードElginエルギン)と、ディストリクトWalker Bay(ウォーカー・ベイ)が注目されているエルギンディストリクトOverberg(オーヴァーバーグ)の中にありまた、リンゴ産地である。 北ケープ州は、ディストリクトDouglasダグラス)などが含まれる

※この「原産地呼称制度」の解説は、「南アフリカ共和国のワイン」の解説の一部です。
「原産地呼称制度」を含む「南アフリカ共和国のワイン」の記事については、「南アフリカ共和国のワイン」の概要を参照ください。

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