単体の性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 05:52 UTC 版)
銀白色の極めて軟らかい金属で、非放射性アルカリ金属元素の中で2番目に電気陰性度が小さい。比重は1.53、融点は39.3 °C。常温、常圧で安定な結晶構造は体心立方構造 (BCC)。化合物中の原子価は+1で、ルビジウムの気体(沸点700 °C)は青色である。 他のアルカリ金属類と類似した性質を有し、ナトリウム、カリウムより反応性は強く、空気中で酸化され過酸化物 Rb2O2 および超酸化物 RbO2 を生成する。ハロゲン元素と激しく反応し、水とは反応によって水素が発生し、さらに発生した水素を点火するのに十分な量の反応熱が生じるため爆発的に反応する。 2 Rb + 2 H 2 O ⟶ 2 RbOH + H 2 {\displaystyle {\ce {2 Rb + 2 H2O -> 2 RbOH + H2}}} ルビジウムは他のアルカリ金属類と同様に、空気中で自然発火する。そのため、日本では消防法により自然発火性物質として危険物指定されている物質である。 水銀には発熱的に溶解してアマルガムを形成し、金、カルシウム、ナトリウム、カリウム、セシウムとは合金を作る。ルビジウムのイオン化エネルギーは非常に低く、わずか406 kJ/molである。炎色反応では、カリウムに似た暗赤色を示す。
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単体の性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:35 UTC 版)
単体は銀白色の金属で、常温常圧で高い熱伝導性・電気伝導性を持ち、加工性がよく、実用金属としては軽量であるため、広く用いられている。熱力学的に酸化されやすい金属ではあるが、空気中では表面にできた酸化皮膜により内部が保護されるため高い耐食性を持つ。 単体は常温常圧では良好な熱伝導性・電気伝導性を持つ。融点660.32 °C、沸点2519 °C(別の報告もある)。密度は2.7 g/cm3で、金属としては軽量である。常温では面心立方格子構造がもっとも安定となる。酸やアルカリに侵されやすいが、空気中では表面に酸化アルミニウムAl2O3の膜ができ、内部は侵されにくくなる。この保護現象は酸化物イオンO2−のイオン半径(124 pm)とアルミニウムの原子半径(143 pm)が近く、アルミニウムイオンAl3+(68 pm)が酸化物の表面構造の隙間にすっぽり収まることが深く関係している。また濃硝酸に対しても表面に酸化被膜を生じ反応の進行は停止する(不動態)。陽極酸化による酸化被膜はアルマイトとも呼ばれる。
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