勝海舟記念館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/08 08:18 UTC 版)
大田区の郷土博物館条例に基づき、総事業費11億円、展示資料購入費2870万円をかけ、鳳凰閣(旧・清明文庫)の東側面に併設する形で増築。べた基礎鉄骨構造3階建て(建築面積:405㎡、鳳凰閣を含む敷地面積:1014㎡)、外壁ステンレスパネル(一部ガラス張り)、屋上緑化。一般開放されることもあり、これまで非公開だった鳳凰閣も耐震補強、防火対策、空調整備、バリアフリー化および外観美化を実施するとともに、正面玄関上に掲げられていた「鳳凰閣」の銘板は撤去され、登記簿上で鳳凰閣という建物は抹消された(登録有形文化財の名称としては「旧鳳凰閣」)。 オープニングセレモニーにはアメリカ人と国際結婚した勝の三男(庶子)であった梶梅太郎の末裔で、ペンシルベニア州のJuniata Collegeに歴史学の准教授として勤めるダグラス・スティフィラー(Douglas Stiffler)(勝の玄孫)も駆け付けた。 収蔵品は勝直筆の手紙や日記、複数使い分けた印章、袴や大礼服など45点。特に史料関係では、幕府に軍艦建造などを説いた『海防意見書』の草稿、無血開城を巡って福沢諭吉と論争になった「痩せ我慢の説」の往復書簡、咸臨丸の航海日記などを所有する。 入館するとまず映像で勝の名言などを映像で紹介する「海舟ブレイン」コーナーが出迎える。次いで咸臨丸の航海を三面の大型モニターで紹介する「時の部屋」、2階へ進むと別荘であった洗足軒のジオラマで晩年の暮らしぶりを紹介する。 なお、建設工事中は工事用仮囲いを活用し、公開予定資料の予告紹介や茂本ヒデキチによる「勝海舟の墨絵アート」をパネル展示した。 ◎営業時間/10:00~18:00(入館は17:30まで)、定休日/毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・ほかに臨時休館日有、入場料/一般300円・小中学生100円。駐輪場のみ完備。館内撮影不可。
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