動詞・助動詞
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うやびらん - ございます。(中古日本語「~や侍らん」) なとーる - なった、なっておる ふく - 鳴く。(中古日本語「吹く」) みいゆる - みえます
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動詞・助動詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:32 UTC 版)
「ウチナーヤマトグチの語彙一覧」の記事における「動詞・助動詞」の解説
アガラス:蒸す。国頭語で「蒸し上げる」の意。アガラサーは蒸しパンのこと。 カナサン:愛している。古代日本語の「愛(かな)しい」の琉球語形。名詞形は「カナサ」。方言としての語尾でのみ用いられ、「かなしい」という標準語形では使用されない。 シカス:あやす、なだめる。(男が女を)おだてる。転じてナンパする。語源は古代 - 中世日本語の「賺す(すかす)」。 シカマス:びっくりさせる。びっくりしたは「シカンダ」。中世日本語の「顰ます(しかます)」(=顔を顰めるの意)より。 シワス:心配する。気に病む。語源は「世話す」からの転訛。「シワサンケー」という言い回しは「くよくよするな」という意味でよく使われる。 スグル:殴る。「スグラリンドー(殴られるぞ)」は「殴るぞ」の意味。正式にはスグインと言う。国頭語の「クンスグルン」(ぶん殴る)から転じた。 チレル:キレる。「えー、そんなにちれんけー」は「おいおい、そんなに怒るなよ」。 チャラメカス:(野菜などを油で)炒める。「ちょろまかす」の訛りで、本来は「適当にごまかす」の意。 チバル:気張る。頑張る。「チバリヨー!」は「頑張れよ!」。 チンチキル:つねる。 ドゥマンギル:びっくりする。古代日本語「魂消る(たまぎる)」より。 トゥルバル:ぼうっとする。 ニリル(だりる):面倒くさがる。ニリーサーは面倒くさがり屋。 バッペーテル:間違っている。ファッション感覚などが普通とずれているような勘違いを指す表現にも使う。 ヒンギル:逃げる。 ユクル:休憩する。一服する。語源は「ゆっくりする」。 ワジル:怒る。「ワジワジーする(イライラ)する」の略。 以下は標準語にも存在するが、沖縄では異なった意味で使われる動詞である。 カム(噛む):食べる。「イッペーカメー」は「たくさん食べなさい」。 シナス(死なす)・クルス(殺す):痛い目にあわせる。ぼこぼこにする。関西で使われる「しばく」とほぼ同義。「タックルサリンドー」は「叩き殺されるぞ(ぶち殺すぞ)」という意味の凄み言葉である。 ヒザマヅク:正座する。 アワテル:急ぐ。「慌てる」という意味だが、使い方が微妙に間違っている[独自研究?]。 アルク(歩く):(〜を)する。漁師のことをウミアッチャー(海歩き人)と呼んだり、職業を訊かれて「公務員歩いています」といった表現も用いられる。 アルカス(歩かす):(自動車を)運転する。 アゲル:(人が何かを自分に)くれる。もらえる。「え、これあげるの?」は「いただいてもいいんですか?」の意。 アマル:(時が)過ぎる。「(時間が経過してなお)余る」の意。「半年余る」は「半年(以上)経った」。 〜きれる:可能を意味する助動詞として使われる。「ヒージャー食べきれる?」と聞かれた場合、食べられる量ではなく、山羊料理が苦手ではないかを尋ねているのである。 〜させる:第三者に何かをしてもらうこと。使役の助動詞であることに変わりはないが、沖縄では目上に対してもこの表現が使われるため、他府県の者には非常に尊大に聞こえる(例:「歯医者に入れ歯を作らせる」)。
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