たがる

デジタル大辞泉

たがる

［助動］［たがら・たがろ｜たがり・たがっ｜たがる｜たがる｜たがれ｜○］《希望の助動詞「たし」の語幹「た」＋接尾語「がる」から》動詞、および助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」の連用形に付く。

１ 話し手以外の人の希望を表す。「この子はお菓子を食べたがってしかたがない」

２ （「たがっても」の形で）話し手の希望を表す。「私がどんなに退院したがっても、医者が許してくれない」

[補説] 「たがる」は鎌倉時代から用いられるようになる。1の「たがり」は、動詞の連用形に付いて名詞となり、その傾向が顕著であること、またはそのような人を表す。「目立ち—」「出—」

津軽語辞典

たがる

方言	意味
たがる	集まる、一箇所に集中する　　「砂糖にアリがたがっている」

仙台弁

たがる

単語	発音	意味、用例	関連語
たがる	たがる	(1)【自動】 （脳溢血などで）体の一部が麻痺する (2)【自動】 （虫が食べ物に）群がる (3)【自動】 （垢が）つくこと	つしょたがり すんけたがり あがたがる

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Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

たがる

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 12:05 UTC 版)

助動詞

たがる【稀・古用：度がる】

1. （動詞・助動詞の連用形に付き）何かをしたい様子を見せる。
   • 1930年、野村胡堂「悪魔の顔」^[1]

     顔馴染の酒井博士は、相手を無闇に書き度がる新聞記者でないと知って、これだけの事を説明してくれました。

   • 1939年、吉川英治「茶漬三略」^[2]

     人々は時の天下様である太閤の氏素姓を知りたがった。羽柴筑前守秀吉あたりから後のことは、誰でも知っていたが、その以前の彼を知りたがった。

   • 1942年、豊島与志雄「市郎の店」^[3]

     それでも、市郎がしきりに夜店に出たがりますので、お母さんは、店を預ってるおかみさんと相談して、土曜日と日曜日との晩だけなら――とゆるしてくれました。

用法

普通は、話し手または書き手以外、すなわち自分以外について述べるときに使う。

活用

未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形	活用型
たがら たがろ	たがっ たがり	たがる	たがる	たがれ	○	動詞五段型

語源

助動詞「たい」の語幹「た」 + 接辞尾「がる」

Weblio日本語例文用例辞書

「たがる」の例文・使い方・用例・文例

• バイクにまたがる
• 出世したがる人
• 彼はいつも自分の役に立ちそうな人たちとつき合いたがる
• 有名になりたがる
• すぐにピストルを撃ちたがる，好戦的な
• 馬にまたがる
• 彼は成功した人々と仲良くしたがる
• 彼はいつも状況を自分の思う通りにしたがる
• 人は金持ちになりたがる
• いつも借金をしている人に金を貸したがる人はいない。
• 自己顕示をしたがる振る舞いは小さな子供にはごく普通のことだ。
• 彼女は枝箒にまたがると、飛ぶふりをした。
• 人々が地元のハンバーガーショップよりもマクドナルドに行きたがるのは、純粋に「金のMサイン」が持つブランドエクイティのためである。
• あなたは何でも知りたがる。
• 彼は何でもやりたがる。
• 彼らはいつもわれわれに難癖をつけたがる。
• 女ってどうして連れションしたがるの？物凄く理解不能。
• 物言えば唇寒し・馬鹿ほど言いたがる。
• 彼女は見栄を張りたがる。
• 彼女は外出するより家にいたがる。