初代 GP1/4型(2010 - 2013年)
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「ホンダ・フィットハイブリッド」の記事における「初代 GP1/4型(2010 - 2013年)」の解説
初代は2代目フィットをベースにし登場した。ハイブリッドシステムはHonda IMAシステムを基本とし、実用燃費向上を目指して信号待ちなどで停車するときにアイドリングを自動で停止する「オートアイドルストップ」やエコアシスト(エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム)が全車に標準装備されている。IMAシステムは、高効率なi-VTECエンジンがメインで、モーター部は小型、薄型の1モーター方式を採用する。だが、モーターとエンジンを切り離して使用することができず、燃費は30km/lとなる。L13A型をベースとしたLDA型エンジンを搭載し、2代目ホンダ・インサイトと同様にi-VTECは可変シリンダーシステム(VCM)としてのみ機能する。VCMにより全気筒を休止させ、モーター動力のみによる走行も可能になっている。 エンジン、トランスミッション、エアコンおよびIMAシステムを協調制御する「ECONモード」は、アイドリングストップ時間の延長やエネルギー回生を増やすことで、実用燃費向上に寄与している。エコドライブ度をリアルタイムに表示する「コーチング機能」は、アクセルやブレーキの操作により、スピードメータの背景色を変化させるアンビエントメーターの色が3段階に変化する。あわせてマルチインフォメーション・ディスプレイに設けられたエコドライブバーが、減速時や加速時におけるエネルギーロスの大きさをバーの長さで表示し、自然とエコドライブが身につくことをサポートする。エコドライブ度を採点しアドバイスする「ティーチング機能」は、運転終了時にそのときのエコドライブ度を木の葉のアイコンの数で採点するスコア表示と、これまでの成長度を示すステージ表示 などを備える。この「ティーチング機能」は、「HYBRID・ナビプレミアムセレクション」に標準装備されているHonda HDD インターナビシステムでは、エコドライブ度をより詳しく分析し、さらに実用燃費向上のためのアドバイスも表示されるようになっている。 2012年5月のマイナーチェンジで追加した「ハイブリッドRS」では、「ECONモード」に加えて「NORMALモード」・「SPORTモード」の3種類の走行モードを選択可能な「3モードドライブシステム」を用意した。 ベースモデルのフィットと同じく、燃料タンクを前席下に配置した「センタータンクレイアウト」を採用したことで後席をフルフラットにすることができ、同等の積載能力と室内空間を実現している。また、車両本体価格はオーディオレスの標準車「HYBRID」で159万円からと、2代目インサイトの最廉価グレード「G(189万円)」よりもさらに低く設定された。 2008年以降発売される地球環境を意識した車両を、ホンダでは「Honda Green Machine」と称し、フィットハイブリッドは「グリーンマシーン4号」である。
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