列車種別ではないもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 02:05 UTC 版)
資料によっては列車種別の一種として扱われることもあるが、これらは正式な列車種別として使われたものではない(現在使用されていないものを含む)。 エル特急 - 国鉄・JR在来線の特急列車の愛称であり、正式な列車種別ではない。ただし時刻表では区別のため、「L」を図案化した記号で表される。 新特急 - 国鉄・JR東日本が東北本線・高崎線系統において185系電車を使用した特急列車の愛称の一部であり(「新特急○○」)、正式な列車種別ではない。 JR西日本・アーバンネットワークおける通勤特急 - 2019年3月16日ダイヤ改正で、「らくラクはりま」運行開始と共に設定されたJR西日本の通勤特急 はPR・案内上の名称であり、あくまで普通や快速に対する特急である。2020年3月時点では、JR京都線・琵琶湖線方面の「びわこエクスプレス」とJR神戸線方面の「らくラクはりま」が該当し、平日朝夕ラッシュ時に運行されている。 「びわこエクスプレス」および「らくラクはりま」も参照 寝台特急・寝台急行 - 基本的に寝台車のみで組成された列車は市販の時刻表では星を図案化した記号で表しているが、あくまで特急列車・急行列車であり、正式な列車種別ではない。 アルファベットの付与優等(快速)列車によっては停車駅の違いにより、便宜的にA・B・C…などとアルファベットを付与する場合がある。この種の事例としては以下のものが挙げられる。 A快速・B快速・C快速など - 東京メトロ東西線の快速列車においては営団地下鉄時代、内部では停車駅の少ない順にA快速・B快速・C快速と便宜的にアルファベットを付与していた。なお、C快速は現在における通勤快速の前身であった。JR東日本仙山線においても一部の駅でA快速・B快速・C快速などと案内されているが、市販の時刻表では快速の種類を分けておらず、列車種別として使われた事実も乏しい。 ノンストップ特急・甲特急・乙特急・観光特急 - 近鉄特急においては部内では運転上、名阪・阪伊・名伊の3系統について、速達タイプで停車駅の少ない特急を甲特急、主要駅停車タイプの特急を乙特急と呼称しているが、正式な種別ではない。また、甲特急と呼ばれる列車のうち、長距離無停車区間がある列車(2012年以降は阪伊のみ)は「ノンストップ特急」とも呼ばれているが、こちらは愛称であり、列車種別ではない。なお、主要駅停車タイプの特急は1960年の運行開始当初は準特急であり、こちらは正式な列車種別として使われたものであった。2013年以降、専用車両「しまかぜ」(50000系)・「青の交響曲(シンフォニー)」(16200系)を使用した列車は「観光特急」と名付けられ、特に「しまかぜ」は甲特急と停車駅が一部異なるが、これも特急の一種である。詳細は近鉄特急を参照。 色による区別 - 同一種別であるが、停車駅の違いにより、色で区別するケースもある。例として仙石東北ラインの快速列車や東急大井町線の各駅停車などが挙げられる。 日本国有鉄道における特別準急 - 特別準急は小田急電鉄独自の種別であるが、国鉄準急のうち、157系電車を使用した準急列車を表現する用法でも使われたことがある。 優等列車 - 特急・急行列車といった速達列車のことを優等列車という表現が使われることがあるが、正式な列車種別ではない。京王電鉄 や近畿日本鉄道のように料金不要の速達列車には優等列車という表現に否定的な見解を持つ事業者もある。 各駅停車の通過 - 先述の東急大井町線二子玉川〜溝の口駅間やJR埼京線池袋〜大崎駅間などでは案内上では各駅停車と案内されるが、事実上は同区間を併走する路線(例でいえば東急田園都市線、JR山手線)の快速運転となる路線も存在する。
※この「列車種別ではないもの」の解説は、「列車種別」の解説の一部です。
「列車種別ではないもの」を含む「列車種別」の記事については、「列車種別」の概要を参照ください。
- 列車種別ではないもののページへのリンク