アルファベットの付与
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 02:05 UTC 版)
事業者によっては停車駅や料金制度の違いにより、アルファベットを付与するケースがある。 A特急・B特急など 長野電鉄の特急においては速達タイプで停車駅の少ない特急をA特急、主要駅停車タイプの特急をB特急と呼称している。かつてはC特急・D特急・E特急も存在した。詳細は長野電鉄長野線#特急を参照。 東武鉄道においても使用車種と料金制度の違いにより、1969年から1971年まで1720系「DRC」使用の特急列車をA特急、1700系使用の特急列車をB特急と種別呼称を使用したことがある。1964年から1969年までは1720系使用の特急列車はD特急と呼称していた。詳細はけごんを参照。 京阪電気鉄道では特急の上位種別として前述のとおり、K特急が使われた。これは後に快速特急となる種別である。 山陽電気鉄道本線には特急の下位種別としてS特急がある。他社であれば急行もしくは準特急に相当する種別である。詳細は山陽電気鉄道本線#S特急を参照。 なお、国鉄・JRが運行しているL特急は愛称の一部であって正式な列車種別ではない。なお、JR北海道では特急との上下関係が明確であり、実質的に下位種別的な意味合いで使われていたが、結果的には2017年3月4日のダイヤ改正で特急に統合されている。 A急行・B急行 富山地方鉄道本線のかつての急行は停車駅の違いにより、A急行・B急行に分かれていた。 A快速・B快速 阪和線には快速と区間快速の中間に位置づけられる種別としてB快速を運行していた。仙石線においても快速列車の停車駅が2種類あった時代、A快速とB快速に種類を分けていたが、2014年3月のダイヤ改正で統合された。なお、東京メトロ東西線の快速においても停車駅の違いにより、アルファベットを付与したケースがあるが、内部的なもので便宜的に付与したものであり、正式な列車種別としては使われていない(#列車種別ではないものを参照)。 準急A・準急B 東武伊勢崎線の準急においては2003年まで北千住 - 太田間を速達運転する準急Aと北千住 - 東武動物公園間のみを速達運転する準急Bと区別していた。ただし種別表示や時刻表本文では単に準急と案内していた。詳細は東武伊勢崎線#準急A・Bを参照。 北陸鉄道石川線においても停車駅の違いにより、この種別が使われたことがある。 直通特急A・直通特急B[要出典] 阪神本線、神戸高速線、山陽電気鉄道の三社(大阪梅田駅〜山陽姫路駅)91.8kmを結ぶ上位種別電車。朝下りは甲子園を通過したり、朝夕ラッシュは白浜の宮駅と荒井駅に停車したりと、停車駅が複雑な特急列車である。AとBの違いは阪神神戸三宮駅 - 板宿駅間(9駅)の各駅に止まるかどうかの違いであり、双方の停車駅の差は3駅(西元町駅、大開駅、西代駅)である。これには理由があり、阪神電鉄は直通特急及び特急を10分間隔で運行しているのに対し、山陽電鉄では15分間隔で運行しているので、この差を埋めるためである。また2016年のダイヤ改定までは神戸三宮駅 - 山陽須磨駅間の実に13駅間を各駅に停車していた。[要出典]
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