らくラクはりまとは? わかりやすく解説

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らくラクはりま

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/04 21:47 UTC 版)

らくラクはりま
289系による「らくラクはりま」
(2019年11月20日)
概要
日本
種類 特別急行列車
現況 運行中
地域 京都府大阪府兵庫県
運行開始 2019年3月18日
運営者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
路線
起点 京都駅新大阪駅
停車地点数 13(京都駅 - 網干駅間、起終点含む)
終点 網干駅
営業距離 141.0 km (87.6 mi)(京都駅 - 網干駅間)
運行間隔 2往復
列車番号 1081M・1082M
使用路線 東海道本線山陽本線JR京都線JR神戸線
車内サービス
クラス グリーン車普通車
身障者対応 4号車または5号車
座席 全車指定席
技術
車両 289系電車吹田総合車両所京都支所福知山支所
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500 V
最高速度 130 km/h
ルート番号 (全区間)
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らくラクはりまは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が京都駅新大阪駅 - 網干駅間を東海道本線および山陽本線JR京都線JR神戸線)経由で運行している特別急行列車(通勤特急[1])である[2][3]

概要

平日朝と夕方に運転される特急列車(通勤特急)である[4]。この列車の登場により、平日の18時から20時の間に大阪駅から姫路駅方面に向かう特急列車の間隔が毎時1本となった[5]。大阪駅から姫路駅までの所要時間は新快速より5分前後速い約1時間[6]。特急料金はJ-WESTカード会員向けの「J-WESTチケットレス」を利用すると割安になるよう設定される[4][7]新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言以降、確実に着座できる指定席の需要が拡大したため[8]、2020年(令和2年)7月6日から全席指定席で運転されている[9]

特急列車としては、「らくラクびわこ」や「はるか」と同様にアーバンネットワーク内で運行が完結する。近畿圏を発着する特急列車の登場は2003年(平成15年)の「びわこエクスプレス(現:らくラクびわこ)」以来16年ぶりとなる[6]。また、本列車の運行開始と同時に「びわこエクスプレス」の種別呼称が「特急」から「通勤特急」に変更されたが、正式には特急のままである。

列車名の由来

播磨エリアから着席でらくらくと通勤・通学ができることをアピールしている。2024年(令和6年)より、「らくラク」はJR西日本における通勤特急のブランドとなった。

運行形態

2025年(令和7年)3月15日現在、平日朝の通勤時間帯に網干発の京都行きと新大阪行きが1本ずつ、平日夕方の通勤時間帯に京都発と新大阪発の網干行きが1本ずつ、計2往復が運行されている[10][11][12]

停車駅

京都駅 - 新大阪駅 - 大阪駅 - 三ノ宮駅 - 神戸駅 - 明石駅 - 西明石駅 - 大久保駅 - 加古川駅 - 姫路駅 - 英賀保駅 - はりま勝原駅 - 網干駅[13][12]

  • 夕時間帯に前後を走る「はまかぜ」5号・「スーパーはくと」13号(2024年(令和6年)3月16日以降は13号・15号)の停車駅が「らくラクはりま」に合わせて拡大された[3][13]。ただしそれらは大久保駅には停車しない。
運行区間・停車駅の変遷
路線名 東海道本線 山陽本線
期間 京都駅 新大阪駅 大阪駅 三ノ宮駅 神戸駅 明石駅 西明石駅 大久保駅 加古川駅 姫路駅 英賀保駅 はりま勝原駅 網干駅
2019/03/16 - 2021/03/12[2][3]
2021/03/13 - 2024/03/15[14]
2024/03/16 - [13]

使用車両・編成

2025年3月15日現在の編成図[1][15]
らくラクはりま
← 網干
京都 →
1・4号
1 2 3 4 5 6
F (指)
2・3号
1 2 3 4 5 6
G (指) F
  • 全車禁煙。
  • 各車両の最前部と最後部、グリーン席の全席にはコンセントがある。
凡例

289系電車6両編成を使用する[1][2][4][15]。新大阪駅発着列車(1・4号)は全車普通車で[1][15]、うち1 - 3号車は「こうのとり」などに使用される吹田総合車両所福知山支所所属の3両編成(FH編成)、4 - 6号車は「くろしお」に使用される吹田総合車両所京都支所所属の3両編成(I編成)を併結して運行される[16][17]。京都駅発着列車(2・3号)は半室グリーン車付きで、「くろしお」に使用される吹田総合車両所京都支所所属の6両編成(J編成)で運行される[1][15][16]

沿革

  • 2018年(平成30年)
    • 11月30日:2019年(平成31年)春より大阪駅 - 姫路駅間で運行を開始すると発表。運行本数・停車駅・使用車両・特急料金も同時に発表[2]
    • 12月14日:運行開始日とダイヤを発表[3][4]
  • 2019年(平成31年)3月18日3月16日のダイヤ改正により、運行開始[3][4]
  • 2020年(令和2年)7月6日:全席指定席での運転に変更[9]
  • 2021年(令和3年)3月15日3月13日のダイヤ改正により、運行区間を新大阪駅 - 姫路駅間に拡大、停車駅に大久保駅を追加[14]
  • 2024年(令和6年)3月18日:3月16日のダイヤ改正により、運行区間を京都駅 - 網干駅間に拡大[13]
  • 2025年(令和6年)3月17日:3月15日のダイヤ改正により、新大阪駅 - 網干駅間の列車を1往復新設[10][11]。新設した1往復は全車普通車(付属編成3両+3両)で運転し、グリーン車付きの編成で運行される列車は、女性専用席を「くろしお」と同じ5号車に変更[15]

脚注

出典

  1. ^ a b c d e らくラクはりま:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道(2024年7月23日閲覧)
  2. ^ a b c d 「らくラク」通勤で、毎日に充実したひとときを。JR神戸線に通勤特急がデビューします! - 西日本旅客鉄道(2018年11月30日)
  3. ^ a b c d e 2019年春ダイヤ改正(3月16日【土曜日】) (PDF) - 西日本旅客鉄道(2018年12月14日)
  4. ^ a b c d e 2019年3月16日にダイヤ改正を実施します (PDF) - 西日本旅客鉄道近畿統括本部(2018年12月15日)
  5. ^ JR西日本、新快速Aシート&「らくラクはりま」で座席サービス充実」-『マイナビニュース』、マイナビ(2018年12月14日)
  6. ^ a b JR神戸線に通勤特急「らくラクはりま」来春デビュー - ウェイバックマシン(2019年1月1日アーカイブ分)」-『朝日新聞デジタル』、朝日新聞社(2018年12月7日)
  7. ^ 通勤特急「らくラクはりま」JR神戸線に2019年春デビュー JR西日本」-『乗りものニュース』、メディア・ヴァーグ(2018年11月30日)
  8. ^ JR神戸線の通勤特急「らくラクはりま」全席指定に JR西日本」-『神戸新聞NEXT』、神戸新聞社(2020年7月3日)
  9. ^ a b 「期間限定 定期券併用チケットレス特急券」の発売延長について (PDF) - 西日本旅客鉄道(2020年6月25日)
  10. ^ a b 2025年3月15日 ダイヤ改正を実施します~大阪・関西万博開催に合わせて列車を増発します~ (PDF) - 西日本旅客鉄道(2024年12月13日)
  11. ^ a b 2025年3月15日 ダイヤ改正を実施します~大阪・関西万博開催に合わせて列車を増発します~ (PDF) - 西日本旅客鉄道近畿統括本部(2024年12月13日)
  12. ^ a b JTB小さな時刻表』2025年春号、P.132、JTBパブリッシング(2025年2月)
  13. ^ a b c d 2024年春のダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道近畿統括本部(2023年12月15日)
  14. ^ a b 2021年3月13日にダイヤ改正を実施します (PDF) - 西日本旅客鉄道近畿統括本部(2020年12月18日)
  15. ^ a b c d e 「列車の編成ご案内」-『JTB小さな時刻表』2025年春号、営業案内85頁、JTBパブリッシング(2025年2月)
  16. ^ a b ジェー・アール・アール『JR電車編成表2025夏』、P.139(2025年5月23日、ISBN 978-4-330-03225-2
  17. ^ ジェー・アール・アール『JR電車編成表2025夏』、P.157(2025年5月23日、 ISBN 978-4-330-03225-2

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