列車着信通話(107番)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 01:28 UTC 版)
「列車電話」の記事における「列車着信通話(107番)」の解説
LCXの双方向性を活かし、一般電話からオペレーターを経由して列車側へと通話することが出来た。これを用いたNTTのサービスが、列車着信通話である。 一般電話から107番へ掛け、オペレーターに列車番号と相手の名前を伝え一旦電話を切る。列車側では委託された客室販売員が相手を呼び出し、10分後にオペレーター側から電話を受けて通話する。最終目的地(または乗客の降車駅)到着10 - 15分前に掛ける必要がある。手数料は100円だった。なお、客室販売員が電話業務を行うため、車内販売を行っていない列車はこのサービスを利用することが出来ない。また、NTTコミュニケーションズのサービスであったため、当時の日本テレコムに業務が嘱託されていた長野新幹線(現・北陸新幹線)や九州新幹線、および在来線区間を走行中の山形新幹線、秋田新幹線への通話は不可能であった。 サービス開始から1990年代前半まで、ビジネス客の多い東海道新幹線を中心に走行中に電話着信呼び出し放送が多かった。しかし、携帯電話の普及により利用者数は減少し、末期には700系、E1系のみの取次ぎとなり、2004年(平成16年)6月30日をもってサービスを終了した。 バブルの頃は、呼び出す相手がいないのに「(株)○○の××様…」と車内でわざと連呼させて宣伝に悪用した"カラ呼び出し"が多発し乗客から苦情が出たため、以後末期まで「住所・氏名(○○市の××様)」での呼び出しに限って呼び出しを受け付けるよう改めた。
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