出演作品にまつわる逸話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 02:44 UTC 版)
藤子不二雄(藤子・F・不二雄、藤子不二雄A)原作の作品にはほとんど出演している。TBS版の『オバケのQ太郎』でゴジラを演じた際、「スタジオの外だと面白いのに、中だとつまらない」とマネージャーから言われ、第4話収録時に開き直ってアドリブを入れまくったところ、それを見学に来ていた藤子が手を叩いて喜び気に入ったことがきっかけとなり、原作者指名で役を貰うこともあったほか、指名していない作品も制作時に藤子から「肝付さんは何をやるんですか」と聞くことがあったという。藤子作品で出演していない作品は『チンプイ』、『モジャ公』など。テレビ朝日版の『ドラえもん』では骨川スネ夫の声を1979年から2005年の3月の勇退するまで26年間担当したが、なお、肝付はこれ以前に、日本テレビ版の『ドラえもん』にてジャイアンこと剛田武役を担当していた。しかし、ジャイアンを担当していたことに関して自身はあまり記憶には残っていなかったと語っており、日本テレビ版の『ドラえもん』のことは白黒作品だったと勘違いしていた。 2008年3月15日放送の『ナンボDEなんぼ』(関西テレビ)に、大山のぶ代とともにゲスト出演した。「声優のナンボ」をテーマに、ドラえもん収録時のエピソードや、今まで演じてきたキャラクターへの思い入れなどを語っていた。 アドリブがそのままキャラクターの設定や定番の台詞として採用されたケースがいくつかあり、『キテレツ大百科』の苅野勉三の訛り口調や、『ドラえもん』のスネ夫の「のび太のくせに生意気だぞ!」という台詞、『にこにこぷん』でじゃじゃまるが登場する時に言う「オッス!!じゃじゃまるさんだぞ!」という台詞は、肝付によるアドリブから生まれたものである。 テレビアニメ『銀河鉄道999』の車掌を演じる際、「なんだこれは?」と喧々囂々で原作者の松本零士も肝付に車掌の正体を教えなかったため、今まで演じてきたキャラクターの中でも一番演じるのが難しかったと語っている。真面目で律儀なイメージで演じていったが、正体が分かった時には「最初から正体が空気だと分かっていたら、演じようがなかった(笑)」と語っていた(『創ったヒト』出演時)。 『おかあさんといっしょ』の人形劇に3作に渡って声優として出演している。肝付の没後である2019年11月に行われたコンサート『ふしぎな汽車でいこう〜60周年記念コンサート〜』でも、ライブラリ音声で出演した。 赤塚不二夫作品にも多数の出演経験があるが、「お願い!ランキング」の1コーナー、「雄二のぶっちゃけ部屋」のゲストとして肝付が出演した際、1988年のテレビアニメ『おそ松くん』のイヤミ役を担当したときは、赤塚は肝付がイヤミ役を担当することには賛成しなかったと明かした。これは、前作のイヤミを演じたのが肝付の先輩でもある小林恭治であり、比較的早口で紳士的な口調で喋る小林とは違い、イヤミのキャラでもある嫌味な部分やずる賢さを全面的に押し出した肝付の演技は小林とは180度異なっていたため、赤塚は周囲に「前と全然違うなあ」と違和感を漏らしていたという(このことは赤塚の死後、関係者によって肝付に明かされた)。だが、放送終了後「違うタイプのイヤミっていうことでいいかもね」と一応納得したという。肝付はイヤミを演じた当時について「10年前にこの役をやれたら、もっとテンション上げられたのにって思っていました」と語っているが、それでも収録が終わると「今日は毛細血管が7本切れた」というくらいテンション高く演じていたという。 『ドカベン』では、殿馬一人を担当。殿馬の「づら」という口調は、山梨の方言であるため疎開したときの経験を活かして役に反映させたという。殿馬が、『ドカベン プロ野球編』でドラフト5位でオリックスに入団したことや「殿馬の振り子打法は、イチローなんかも真似した」などということで、プロ野球中継の解説をキャラクターとして行ったことがある。また、自身のTwitterアカウントも「tonoma_zura_」で取得している。
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