内市街以外
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:22 UTC 版)
内市街の北に位置するネロタールから1888年に敷設されたケーブルカー「ネロベルクバーン」を利用して、ヴィースバーデンの故郷の山である高さ 245 m のネロベルクに登ることができる。ここには市立ブドウ園の他に、金の丸屋根を戴くロシア正教会(地元では「グリーヒシェ・カペレ」(ギリシア人の礼拝堂)と呼ばれる)がある。列柱堂やプール「オペルバート」があるネロベルクからは、内市街越しにライン川までの美しい景観を望むことができる。 タウヌス高地のプラッテに位置する古典主義様式の狩りの城プラッテ城は、ヴィルヘルム公によって19世紀の初めに設けられた。この城は1945年に空爆によって破壊された。補修され、ガラス製の防水屋根が取り付けられたその遺構は、現在、祝祭のイベント会場として用いられている。 ゾンネンベルク市区のゾンネンベルク城は13世紀に建設され、やがて狭い谷の中にある岩山の上に拡張されていった。その塔からは、ゾンネンベルクの大部分が現存する市壁を見ることができる。 ヴィースバーデンの北東端にあるナウロートの村のバロック教会は、18世紀の初めに八角形のその中央部分が建設された。 マインツ=カステル市区のローマ凱旋門博物館では「ゲルマニクスの凱旋門」の基礎を見ることができる。この凱旋門は紀元後19年に大ドルススの息子であるゲルマニクス将軍を記念して建造されたもので、高さ 20 m、幅 12 m の大きさがあった。カステルのライン川沿いには、1832年から1833年にかけてドイツ連邦の要塞レディイー (Reduit) が建設された。ここには地方史の様々な時代(特にローマ時代に重点)の展示品を収蔵したカステルム博物館が入っている。カステルの北部には、1497年にカステルの防衛施設の一部として建設された円塔「エルベンハイマー・ヴァルテ」(エルベンハイムの監視塔)がある。 ヴィースバーデンとビープリヒとの間にかつて存在した村モースバッハにちなんだモースバッヒャー・ザンデ(モースバッハの砂)は、約60万年前の氷期の生物の発見地である。発見地の一部は、マインツ=アメーネブルク地区の閉鎖されたディッカーホフ採石場の敷地にかかっている。モースバッヒャー・レーヴェ(ヨーロッパホラアナライオン)は、ヨーロッパに棲息した最大のライオンであった。 バロック様式のビープリヒ城は、1700年から1750年にビープリヒのライン川の川岸に建設された。このナッサウ公の居城は、広さ 50 ha の城館公園の南端にある。城館公園はイギリス式の景観庭園で、池や人工的廃墟としてのモースブルクがある。ここでは毎年聖霊降臨祭に、伝統的なプフィングスト=ライトトゥルニアー(聖霊降臨祭の馬術競技大会)が開催され、馬場馬術、障害飛越競技、曲芸乗りの競技が行われる。 レガッタコースのあるシールシュタイン港は、地中海風の美しい港の散策路となっている。毎年 7月に開催されるハーフェンフェスト(港祭)は花火大会が行われ、ドラゴンボート・レースが催される。港から遠くない、旧市街の狭い路地の中にバロック様式のクリストフォルス教会がある。 ナッサウ観光鉄道は、廃線になったヴィースバーデン東駅とディーツとの間のアールタール鉄道を利用して保存列車を運行している。その始発駅であるドッツハイム駅には鉄道博物館がある。この区間はヘッセン州の文化財に登録されており、保護文化財になっている。ヴィースバーデン東駅からアールベルゲン=リュッカースハウゼン近郊の州境までの 40 営業キロは、ヘッセン州最長の記念建造物である。 フラウエンシュタインの中心部の岩山の上に 800年に建造された同名の城址があり、ベルクフリート(主塔)が遺されている。 ヴィースバーデン市北西端のタウヌス山地の森の中にあるファザネリー動植物園は、人気のハイキング目的地となっている。ここからは、展望塔のあるシュレファーコプフへの遊歩道も延びている。 ネロベルクのロシア正教会 プラッテ城の遺構 ゾンネンベルク城 ナウロートの教会 マインツ=カステルの凱旋門復元図 マインツ=カステルの要塞レディイー ビープリヒ城の人工廃墟「モースブルク」 シールシュタインのクリストフォルス教会 フラウエンシュタイン城のベルクフリート ファザネリー動植物園
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