公害・汚職など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 02:57 UTC 版)
昭和電工事件1948年に起きた汚職事件。占領政策中のGHQや日本国政府高官などとの贈収賄が指摘され、関連人物らが逮捕された。これにより芦田均内閣は総辞職することになった。 新潟水俣病(第二水俣病)新潟県東蒲原郡鹿瀬町(現同郡阿賀町)の鹿瀬工場(現在はグループ会社の新潟昭和)が、阿賀野川にメチル水銀を含んだ工場廃液を未処理のまま排出し、阿賀野川流域住民に健康被害を与えた(新潟水俣病)。2007年(平成19年)3月に6年ぶりに開かれた公害健康被害認定審査会では水俣病として新たに2名が認定され、2009年(平成21年)5月1日にも3名が認定されたことで新潟水俣病の認定患者は696名になった。なお、内部資料は証拠隠滅のために破棄されたため、全容解明は不可能とされる。 トリプトファン事件1980年代末〜1990年代前半にかけて、製造した必須アミノ酸である「L-トリプトファン」の特定のロットを含む健康食品を服用したアメリカ人に大規模な健康被害「好酸球増加筋肉痛症候群(eosinophilia–myalgia syndrome:EMS)」を発生させ、その被害は1,500件以上、死者38名にも及んだ。なお、当初不純物がEMSの原因として疑われたが、その後の調査によりL-トリプトファンの過剰摂取によりEMSを発病することが示唆された。 川崎公害川崎市川崎区扇町の、都市ガス製造を担当した(現在は廃止)川崎事業所の排煙も原因となった喘息などの公害問題。1994年(平成6年)1月の判決において他の企業とともに4.6億円の支払いを命じられ、1996年(平成8年)12月に約2.9億円を支払うことで和解が成立。 排水データ偽装事件2004年(平成16年)1月から12月にかけて、千葉事業所は、排水の記録データを公害防止協定の基準値内に書き換え、自治体に報告を行った。行った社員の二人は書類送検された。
※この「公害・汚職など」の解説は、「昭和電工」の解説の一部です。
「公害・汚職など」を含む「昭和電工」の記事については、「昭和電工」の概要を参照ください。
- 公害・汚職などのページへのリンク