使用車両・サービス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 23:38 UTC 版)
「ラージダーニー急行」の記事における「使用車両・サービス」の解説
登場時より機関車牽引の客車列車で運転されている。主要幹線は電化が進みつつありWAP7形機関車などの電気機関車の牽引による区間が増えているが、列車によっては一部にディーゼル機関車牽引も残る。典型的なものでは20両編成程度で運転される。先頭の機関車へのヘッドマーク等の掲出はなく、列車名や列車番号などの情報は客車側面に行先標(サボ)として表示される。 走行距離は一回の運転で1,500㎞から3,000㎞に及ぶ長距離列車であり、夜行寝台列車として運転される場合が多い。このために客車は寝台車でありかつ冷房が完備されている。インドの急行列車では一般的な非冷房の寝台車や座席車は連結しない。寝台車には等級があり一等寝台(A1)、二等寝台(A2)、三等寝台(B1)がある。いずれも2人から6人での利用で設計されており、1人用の個室寝台のサービスはない。 客車は何れも全長24m級、幅3.2m級で新幹線車両に匹敵する大型客車である。ラージダニー用客車の塗装はICF型の時代より赤色系とされ一般的な急行列車が使う青色系の客車とは区別された。新型客車への置き換えもほかの列車より優先して行われ、2000年代以降従来のICF型客車から新型のLHB型客車への置き換えられた。LHB型客車は2000年代の登場にもかかわらずドアは手動開閉である。2020年代より自動ドアを装備したTejas型寝台客車の投入され旧来のLHB寝台車の置き換えが始まった。新しいTejas型客車は黄色みの強いオレンジ色である。 食堂車は連結されていないものの、食事を調整するパントリー車(pantry car、LHB型客車では車体側面にHOT BUFFET CARなどと表示されている)が編成内に連結されており、車内で温かい食事を摂ることができる。他の列車では食事料金は都度払いであるが、ラージダニー急行の場合は運賃に含まれており追加料金は発生しない。また、乗車時にはウエルカムサービスとして飲料と軽食が配られるなど、各種サービスはライバルとなる国内線航空機を意識したものとなっている。 このほかに電源車、荷物車および緩急車の機能を備えた車両が機関車直後と最後尾に連結される。 赤いICF型客車のラージダニー 赤いLHB客車で統一されるラージダニー LHB客車のドアは手動の開き戸である 自動ドアを備える最新型のTjas型客車 LHB型のパントリー車 荷物車が連結される 食事代は運賃に含まれる
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