作中に用いられたオマージュ、元ネタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/28 07:41 UTC 版)
「アリーナロマンス」の記事における「作中に用いられたオマージュ、元ネタ」の解説
『転校生』 作中のオープニング、夏紀のライブDVDを観ているミツルが遅刻そこそこに部屋を出て行くシーンは、トロイメライの曲と共に8mmで撮影した尾道の風景を観ている一夫が、父親に「遅刻するぞ」と促され学校へ向かう『転校生』の冒頭シーンのオマージュ。 ミツルが舞華に「ちょっとはにかんでみな」とアイドル指導をするシーンも、心と身体が入れ替わった一美が一夫に女の子らしく振舞うように「ちょっとはにかんでみて」と言うシーンのオマージュ。 モーニング娘。 国民的女性アイドルグループ、ヴァニラエッセンスのモデルとなっている。モーニング娘。のように、ヴァニラエッセンスの配役も『アリーナロマンス』主要キャストのオーディションで選外になった応募者から再び選考し直す案もあったが、ギャランティ等の折り合いがつかず実現しなかった。 2ちゃんねる 狼板 作中に登場するネット掲示板は、2ちゃんねるの狼板がモデル。 この架空のネット掲示板には女性アイドルグループ、ヴァニラエッセンスに関する板が主に3板存在し、それぞれ「ヴァニラ(虎)板」、「ヴァニラ(亀)板」、「ヴァニラ(雀)板」と称され、後に実況専用の「ヴァニラ(竜)板」が設置されたという設定。それぞれ動物の名前が付いているのは、掲示板の管理人が中国神話に登場する、世界の四方向を守る四神(白虎、玄武、朱雀、青龍)をなぞったものとされる。これは、2ちゃんねるには実際にハロー!プロジェクトの板が3板あり、それぞれモ娘(狼)・モ娘(羊)・モ娘(鳩)と実況の芸能ch(蛇)で動物の名前が付けられており、その由来が新約聖書である事のパロディとなっている。 ミツルは「ヴァニラ(虎)板」にある、「安西夏紀応援スレ」の住人という設定で、ハンドルネームは「ヴァニ男◆baNiolz2JA」。虎板の名無しの名前は「名無しヴァニラ」。 ミツルと住人の書き込みを読むと、ミツルは日頃からイベントの実況や、禁止行為であるイベントの録音やその音源をアップするような事を繰り返している。 舞華は「マイカル」というトリップ無しの固定として虎板に出入りするようになり、普段は男のふりをしている。校長のハンドルネームはトリップを含めると「校長◆r3XdMUSUME」。 ラストでミツルに関する一連の書き込みの流れは、タンポポ祭りの発端となった書き込みとその状況へのオマージュ。 アゲハ 実在するハロー!プロジェクトを中心としたSTKチームで、作中のSTKチーム、ドラゴンフライのモデル。 笠木新一、菅井英憲 モーニング娘。のオーディション番組やその合宿に登場するボイストレーナーの先生。 舞華のボイストレーニングの先生役のモデルになっている。 夏まゆみ モーニング娘。のコリオグラファーとして有名。舞華のダンスレッスンの先生のモデル。 「基礎体力つけなさい!」と怒られて舞華が腹筋を始めるのは、プッチモニの激しいダンスを習得するために後藤真希が実際に自宅で行っていたトレーニングの再現。 『キラキラ!』 ミツルが夜、舞華の家に行って舞華のアルバム写真を二人で見たりするシチュエーションが、『キラキラ!』で慎平が恵美里の家で恵美里のアルバムを見るやり取りのオマージュ。 またミツルの部屋でミツルが舞華にアイドル指導中、舞華にキスしないで抱きしめるのも『キラキラ!』に同様のシチュエーションがある。 恵美里がアイドル歌手の道に進んでいくストーリー展開や、アイドルを神格化するファン心理と生身の女としての両方を描いた安達哲のドライな視点など多くの影響が見られる。 『時をかける少女』 桜を意識したロケーションや、元々ショートヘアーの池田光咲にロングヘアーのエクステを付けさせる演出、エンディングのスタッフロールなど。 『さびしんぼう』 夏紀をビデオカメラで盗撮するミツルの心情は、橘百合子をスチールカメラのズームレンズで追いかける井上ヒロキと重ねられている。
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