作中における動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 03:50 UTC 版)
「ミスリル (フルメタル・パニック!)」の記事における「作中における動向」の解説
1948年夏頃に、米ソの冷戦開始後の『人類の未来』を憂いて設立された「アマルガム」(なお、設立者にはロード・マロリーの祖父も名を連ねている)は、当初はキューバ危機を回避するなどの紛争抑止機関として活動を開始したにもかかわらず、ベトナム戦争の頃から内部腐敗を起こし始め、1990年代初頭に湾岸戦争に端を発する第五次中東戦争とその後の『クウェート事件』(クウェートにおいてECS搭載核兵器が使用され、十数万人の死者が出た事件)等を起こす。 ロード・マロリーは「アマルガム」の管理者を祖父から受け継いだ後、内部からの組織崩壊を試みたが成功せず、設立から約半世紀を経て腐敗を極めた組織の暴走を止める「悪を打ち破る銀の剣」を創るべく、『クウェート事件』後にマロリー家の全財産・人脈を提供し、その真相を隠したまま息子のサー・マロリーを中心に「ミスリル」の設立を図る。この頃にメリダ島の基地化及びTDD-1の改修工事を開始し、ボーダ提督、ペインローズ博士を始めとする人員のヘッドハントも開始される。なお、『ミスリル』という名は、『アマルガム(水銀合金)』に対するべく、『架空の銀』から取られた。 1997年8月26日にはTDD-1の改修が完了し、その後には最新鋭アーム・スレイブ、“M9 ガーンズバック”の運用を開始。地域紛争の火消しに水面下で尽力し、同時にウィスパードの保護も手掛ける。 本編開始時である『戦うボーイ・ミーツ・ガール』においてウィスパードを巡りアマルガムと対立することとなり、長編7作目の『つづくオン・マイ・オウン』にてアマルガムの総攻撃によって事実上壊滅したが、長編9作目の『つどうメイク・マイ・デイ』での活躍により残存勢力の集約・再組織化に成功し、アマルガムへの反撃を開始。アマルガム側の幾つかの重要な補給拠点を破壊するなどしている。 最終作である長編12作目の『ずっと、スタンド・バイ・ミー -下-』において、ほぼ全ての装備(AS、TDD-1)を失い、残存勢力をテッサが解雇した為、『ミスリル』は完全に消滅した。しかし、作戦部長であるボーダ提督は生存しており、『アマルガム』に対抗する組織を再興するかもしれないと話していたが、その後は不明である。ちなみに、ボーダがテッサに「TDD-2を作らないか」と問いかけた際、「まっぴらごめんです」ときっぱり断られている。 本編の十数年後の世界を描いた『フルメタル・パニック!アナザー』では、ミスリルの関係者が立ち上げた企業D.O.M.S.とキャバリア・ダイナミクスが登場している。 ちなみに、本編とは無関係の短編集第1巻収録の「シンデレラ・パニック!」では、ファンタジーな世界観に合わせ、極秘の魔法使い協会となっている。任務は恵まれない人々の多角的支援だが、妙に硝煙の臭いが漂う、ファンタジー世界に似つかわしくないアイテムを多数保有している模様。下士官の魔法使いでは、テレポートなどの高尚な魔法は使えないそうである。
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