作中における忍者の概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:12 UTC 版)
「NARUTO -ナルト-」の記事における「作中における忍者の概念」の解説
この作品は、忍術が修行や訓練によって習得可能な一種の超能力として描かれている。忍者という設定や忍術の位置づけがバトル漫画としての根幹を成しているが、作中における扱いは現実における戦国期の侍や傭兵に近い。「忍者」の神秘性を分かりやすくデフォルメした世界観が作品に魅力を与えている。また、忍者の服装に関しても、他の忍者作品の様な忍装束を着た忍者はほとんど登場していなかったり(黒装束やイカ頭巾等)、武器に関しても、他の忍者作品で使用されている吹き矢や銃火器類等は一切出てこない。本作の連載終了後、作者自身が『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』の上映を記念したインタビューにおいて「『NARUTO-ナルト-』は正規の忍者漫画とは違うんです。オレンジの服着て『オレがナルトだ!』と名乗り上げるんですから(笑)。歌舞伎的な感覚ですね。だから、ここでいう“忍(しのび)”というのは『暗殺をしたり、君主のために命を捧げる』というものではない。僕の中では『全てのものにおいて我慢し、耐え忍ぶ者』として描いてて、それ自体が少年漫画らしくないかもしれないですね」と説明している。
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