住民の抵抗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:03 UTC 版)
「ソマリランドの行政区画」の記事における「住民の抵抗」の解説
ソマリランドはソマリアからの独立を目指しているため、ソマリア残留を望む一部住民によって自治または独立宣言が行われることがある。またこれとは別に、前述の国境紛争に耐えかねたSSC地域の住民によって行われていることもある。宣言後ソマリランド本国では当局によって直ぐに鎮圧されたが、紛争地域のSSC地域では数年間に渡って独立を維持したケースがある。以下はソマリランドが主張する領土内に存在した「独立国家」の一覧である。 旗国名ラテン文字表記成立年消滅年成立場所(首都)説明 アウダルランド Awdalland 2010年 2011年? アウダル州(ボラマ) 2009年に独立計画が発表され、2010年にアウダル州で独立宣言。ソマリアへ帰属を要求。2011年ごろにソマリランドがアウダル州を平定し、その際に消滅したとみられる。 チャツモ国 Khaatumo 2012年1月12日 2017年10月20日 SSC地域(ターレ、ラス・アノド) SSCソマリアを前身とする。ソマリアへ帰属を要求し、一時期ではあるがソマリア政府から承認されたことがある。ソマリランド政府との長期交渉の末、ソマリランドへ吸収された。 マーヒル Maakhir 2007年7月1日 2009年1月11日 SSC地域(バハン) プントランドより独立宣言。SSC地域北部(サナーグ州)を領土とし、ノースランド国の北にあった。プントランドと復帰交渉を行い、2009年選挙への参加を条件にプントランドへ復帰した。 ノースランド国 Northland 2008年5月1日 2009年1月11日 SSC地域(ラス・アノド) SSC地域南部(スール州)で建国。首都ラス・アノドはソマリランドの実効支配下にあり、議会は一度も開かれなかった。有力支族が2009年プントランド選挙に参加したことにより瓦解した。 ゼイラ・アンド・ルーガヤ国 Saylac & Lughaya 2012年2月7日 2012年 アウダル州(ゼイラ) 2011年に建国され、2012年2月7日に独立を宣言。当初は ゼイラ国と名乗っていたが、後にルーガヤが加わった。ソマリアへの帰属を要求したが、すぐにソマリランドに鎮圧された。 SSCソマリア Sool Sanaag Cayn 2010年 2012年1月12日 SSC地域(ラス・アノド) ノースランド国崩壊後に誕生。公式の首都はラス・アノドだったが、実際はブーホードレであった。2012年にチャツモ国へ発展解消。 サヒランド(Saaxiland):2014年にエリガボを首都として独立宣言。一方、2018年2月17日にベルベラの開発に反対した政治家のサレバン・イブラヒム・モハマドが独立宣言した国もサヒランドと呼ばれている。モハマドはソマリランド警察に逮捕されたことで後者は消滅したとみられるが、前者の情報は乏しく両者の関係性は不明である。 なお内戦勃発後のソマリアではこういった「独立国家」が各地で誕生しており、ソマリランドやプントランドは最たる例である。
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