低いとは?

ひく・い【低い】

[形][文]ひく・し[ク]

㋐物が地面などから空間的に近い位置にある。「鳥が—・く飛ぶ」「が—・く垂れ込める」「天井の—・い部屋」⇔高い。

㋑垂直方向への伸びぐあいが小さい。基準となる面からの出っ張り小さい。「背が—・い」「鼻が—・い」「—・いかかと」「—・い姿勢」⇔高い。

音量少ない。また、音声振動数少ない。音域が下である。「スピーカーの音を—・くする」「男性の—・い声」⇔高い。

物事程度が、他よりも下である。また、水準以下である。「—・い地位甘んじる」「不当に—・く評価される」「政治対す関心が—・い」「人間程度が—・い」⇔高い。

現実的で、理想求めるなどの意欲欠ける。また、俗っぽい。「志が—・い」「望みが—・い」「話の次元が—・い」⇔高い。

数値数量小さい。また、比率割合小さい。「水温が—・い」「犯罪年齢が—・くなる」「回答率が—・い」⇔高い。

金額小さい。また、全体金額対す支払うべき費用などの割合小さい。「賃金が—・い」「コストを—・くおさえる」⇔高い。

[派生] ひくさ[名]


ひく・い【低】

〔形口〕 [文]ひく・し 〔形ク〕 相対的に上下関係として把握(はあく)できる事柄で、下位にあるさま。

[一] 空間的に下の方にあったり、下の方まで広がってあったりするさま。

① 下の方にある。下の方に位置している。

玉塵抄(1563)二三「下はひくいとよむかひきいことを云には川や沢を云ぞ川さわよりひくい所はないぞ」

② ある基点からの盛り上がり突き出し程度少ない。下からの長さ隔たり小さい。「鼻が低い」

③ 丈が短い。

ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「セイノ ficui(ヒクイ)モノ

態度物腰などが謙虚である。丁重である。

やみ夜(1895)〈樋口一葉〉三「心は低(ヒク)くせよ身を惜しむな、其身に合ひたる労働ならば夫れ相応世話しても取らすべしとて」

[二] 価値序列下位にあるさま。

身分地位、生活程度などが下位にある。

玉塵抄(1563)四四「位のひくいはやすい玉を持ぞ。圭はたかい玉なり、宰相が持つ玉なり」

② (抽象的事柄について) その力量知力思想機能などの点で劣っている一定の知的水準達していない。「見識が低い」「低い次元の話」

*コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)三「ニクシンワ ficuqi(ヒクキ) コトヲ モトムル トキンバ、ワガミト トモニ カッセンシ ワレト ワガミヲ ヲモニト ヲモウ ナリ

体裁構成調子などの張り緊張感乏しい。説得力欠ける。「調子の低い演説

[三] 数量少ないさま。

① 金がかからない。廉価である。安い。

公家言葉集存(1944)八「ヒクイ 低価なること」

温度湿度硬度緯度などの上強弱などの度合で、下の方、弱い方である。

制度通1724)一「天のめぐりは北高く南卑く」

③ 音や声小さくて弱い。また、低音である。音や声振動数少ない。

和英語林集成初版)(1867)「コエガ hikui(ヒクイ)」

射芸で、張弓の弦と弓との距離が狭い。

[語誌]古く「低」の意には漢文訓読文では「ひきなり」、平仮名文では「みじかし」「ちひさし」などが用いられていた。平安末ごろに「ひきし(ひきい)」が成立したが、「ひきし」の変化した「ひくし(ひくい)」が一般化するのは室町時代以後である。

形動

〔名〕

〔名〕


ひき・い【低】

〔形口〕 [文]ひき・し 〔形ク〕

① =ひくい(低)(一)

類従本紫式部日記1010頃か)消息文「額いたうはれたる人の、まじりいたうひきく、顔もここはと見ゆる所なく」

② =ひくい(低)(一)

三国伝記(1407‐46頃か)一一山下(ヒキ)しと云へ共」

③ =ひくい(低)(一)

平家13C前)八「㒵大にせいひきかりけり」

④ =ひくい(低)(二)①〔法華経音訓(1386)〕

(5) =ひくい(低)(三)

三体詩素隠抄(1622)二「昔の、竹祖が、百余年にして、其の顔色が、二十(はたち)ばかりの、人の、やにありしをも、年臘が、ひきき人ぢゃとて、きらわれたとぞ」

[語誌]上代中古には、語幹音節イ列音のク活用形容詞認められないところから、平安時代末から鎌倉時代初にかけての成立考えられる一方平安時代には、形容詞「ひくし」の例はなく、形容動詞「ひきなり」がある。「ひきやか」「ひきひと」「ひきやま」の「ひき」はこの形容動詞語幹解すべきである。


高い(低い)


低い

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 04:41 UTC 版)

漢字混じり表記

  1. 上下方向にあって、相対的下部有ること。 ひくい 参照


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