伝統的な行事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 07:02 UTC 版)
多くのアメリカ人はこの祝日に墓地や記念碑を訪れる。国をあげて追悼時刻はワシントン時間(東部標準時)で「午後3時」である。もう一つの伝統は、地方時間の夜明けから正午まで星条旗(アメリカ合衆国の国旗)の半旗を掲揚することである。ボランティアが、国立墓地にあるそれぞれの墓の上に星条旗を供える。 追悼に加え、戦没将兵追悼記念日はまたピクニック、家族の集い、スポーツイベントの機会でもある。スポーツにおいて最も長く続く伝統の一つはインディ500であり、1911年以来、記念日前日の日曜日に決勝レースがおこなわれている。 一部の米国人は、戦没将兵追悼記念日を非公式な夏の始まり、レイバー・デーを非公式な夏の終わりとみなしている。自動車事故やその他の安全に関する事故が起こりやすいシーズンが始まることを考慮して、国のシートベルト着用 (Click it or ticket) キャンペーンが戦没将兵追悼記念日の週末から始まる。アメリカ空軍の「夏の重要な101日 (101 Critical days of summer)」もこの日に始まる。一部の米国人は、戦没将兵追悼記念日の週末を兵士のみならず死去した家族を悼むこともしたりする。戦没将兵追悼記念日に先立つ日曜日のキリスト教の教会(アメリカ合衆国の現代キリスト教)の礼拝式では、過去1年間に死去した信者の名前の朗読が行われることもある。 戦没将兵追悼記念日は、かつては「5月30日」であった。日付に重要性はないが、退役軍人会(Veterans of Foreign Wars、VFW)や南北戦争北軍退役軍人会(Sons of Union Veterans of the Civil War、SUVCW)のような一部の団体は、固定された日に戻すことを主張している。退役軍人会は、2002年の戦没将兵追悼記念日の演説で「単に3連休にするために日付を変えることは、戦没将兵追悼記念日の意義を弱める。疑いもなく、このことが大衆の戦没将兵追悼記念日に対する無関心の大きな原因となっている。」と述べた。 ハワイ州の日系アメリカ人上院議員ダニエル・イノウエは、第二次世界大戦に兵士として従軍経験があるが、1998年以来、戦没将兵追悼記念日を伝統的な日に戻す方法を繰り返し発表している。
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