伊勢家の礼法概要とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 伊勢家の礼法概要の意味・解説 

伊勢家の礼法概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/26 17:13 UTC 版)

伊勢流」の記事における「伊勢家の礼法概要」の解説

武家故実作法礼法)は衛府検非違使時代より数多く存在し各々の家で伝承されていた。室町幕府3代将軍足利義満は、公家には公家礼法武家には武家礼法があるとし、幕府諸行事における公式の礼法定めた故実書『三議一統大双紙によれば、その武家礼法将軍指南した高家(今の言葉でいう知的アドバイザー)が「伊勢家」「小笠原家」「今川家(後の吉良家)」であった伊勢家は「内の礼法殿中一切礼法任され小笠原家は「外の礼法弓馬礼法を、今川家は書と画を任されたとされている。 宗家伊勢氏は元々室町幕府政所執事の家として礼法精通していた。室町初期伊勢貞継が祖とされる足利義政教育係であった伊勢貞親の頃に殿中儀礼折形など、装束書札をはじめ、弓馬甲冑、作鞍、故実確立された。応仁の乱によって幕府権威凋落していく中、伊勢貞陸貞久は、旧来の伊勢流故実公家有職故実取り入れて新し武家故実作り将軍権威高めることに努力した上洛した大内義興伊勢氏交わした故実問答をまとめた『大内問答』の例に見られるように、伊勢流故実地方大名積極的に吸収された。 また、伊勢氏庶流にあたる伊勢貞頼は、1528年伊勢氏に伝わる武家奉公人としての心得諸作法をまとめた『宗五大草子』を著した。『宗五大草子』の影響江戸時代故実書『群書類従』にも見られ身分応じた武士の作法形成影響与えた伊勢氏は、江戸幕府3代将軍徳川家光時に伊勢貞衡旗本として仕えた。貞衡の曽孫である伊勢貞丈が、中世以来武家中心とした制度礼式調度器具服飾、に詳しく有職故実第一人者として、著書数多く残し正し武家礼法体系化世に知らしめ、伊勢流中興の祖となったその後、貞丈の孫にあたる伊勢貞春が貞丈雑記発刊し、貞春から武家故実学んだ本多忠憲多く著書残した本多忠憲著書には『上覧乗馬の記』・『差物考』・『兜之考』・『弓術流派』・『小鳥丸剣考』・『差縄』などがある。 忠憲の門人であり、兵学者として知られ旗本窪田清音講武所頭取)は、忠憲から与えられ伊勢流師範免許をもって武家故実類書13冊を残している。

※この「伊勢家の礼法概要」の解説は、「伊勢流」の解説の一部です。
「伊勢家の礼法概要」を含む「伊勢流」の記事については、「伊勢流」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「伊勢家の礼法概要」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「伊勢家の礼法概要」の関連用語

1
30% |||||

伊勢家の礼法概要のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



伊勢家の礼法概要のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの伊勢流 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS