企業沿革・概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 07:36 UTC 版)
柏崎の菓子店「最上屋」の息子で、洋菓子作りを学んだ吉田吉造(1886年 - 1954年)が、関東大震災で菓子が地方に一時的に供給されなくなったことから地方での菓子の量産を決意し、1924年(大正13年)11月20日に現在の柏崎市に設立した北日本製菓商会(きたにほんせいかしょうかい)が起源。同年に北日本製菓株式会社に改組、火災や水害などの障害に遭いつつも、1930年代には朝鮮半島北部にまで販路を伸ばすなど業績を上げた。 1952年(昭和27年)に北日本食品工業株式会社に商号を変更。昭和40年代には「わたしのパルミよ!」のCMによる「レーズンサンド」のヒットで全国的にその名を知られるようになった。その後ブランドを「パルミ」から「ブルボン」に改め、1989年(平成元年)6月1日より現社名となっている。 「ブルボン」のブランド名は、昭和20年代にインスタントコーヒーを製造した際、豆の生産地であるブルボン島(現在のレユニオン島)から「ブルボンコーヒー」と命名したことがきっかけである。 2009年(平成21年)10月1日付で、新潟県内に所在する製造部門の連結子会社9社(北日本巻食品、ボンビスコ、西蒲米菓、北日本大潟食品、北日本和島食品、北日本月潟食品、北日本村上食品、北日本豊浦食品、北日本五泉食品)を吸収合併した。但し、山形県鶴岡市にある北日本羽黒食品羽黒工場は、従前のまま存続している。 2013年(平成25年)5月31日、JR柏崎駅前の同社旧駅前工場跡地に新しい本社ビルを建設すると発表した。約9831 m2の敷地に地上13階、高さ59 mのビルで、2013年10月着工、2015年(平成27年)3月完成。。耐震性の高いコンクリート充てん鋼管構造を採用したほか、洪水や津波でも中枢を維持出来るよう主要設備を高層階に設置。災害時はビル内の食堂を市民に開放し、避難所として提供することを明らかにしている。
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