仮面ライダー・戦隊関係
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「白倉伸一郎」の記事における「仮面ライダー・戦隊関係」の解説
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の第11話『ご主人さま!』(渡辺勝也の公式監督デビュー作品)では『アラジンの魔法のランプ』に出てくるランプの精が「魔法のランプで、なんでも望みをかなえ、子供たちの欲望をかぎりなくかきたてる敵」というストーリーを進めていたが、その話を聞いた脚本家の杉村升が「ランプの精は、子供たちにとって夢だろう。それを悪者にして、子供の夢を壊すのか? それが、子供番組をつくる者の姿勢か!」と激怒したという。これは白倉にとって「正に痛恨の一撃」の出来事であったようで、非常に勉強になったと語っている。後年、杉村が急逝したときはブログにて追悼文を記している[要文献特定詳細情報]。 仮面ライダーシリーズ第1作『仮面ライダー』に関しては、『仮面ライダー』という従来の作品のやり方だと、たとえ正義のためにおこなっても「虐め」になっていく危険性があるため悪を倒すこと(を描くこと)はできないと評している。 サブタイトルが嫌いで「出てくるだけで引いちゃう」ほど。仮面ライダーシリーズでも一時廃止していた。 白倉が2015年現在最後に携わった戦隊作品は『五星戦隊ダイレンジャー』であるが、『東映ヒーローMAX』インタビューにて[要文献特定詳細情報]「今でも一番面白い戦隊だと思う」と白倉は語っている。また同インタビューにて第47話で空をバックに登場人物たちの映像シーンが流れるが、「試写でひっくり返ったんですよ、『ありえねぇっ!』って。脚本には書かれてないのにね、死んでる人間と生きてる人間が全員纏めて映像で流れるんですよ。『死んでねぇよ!』って」とそのシーンの演出を痛烈に批判している(この回の演出は小笠原猛)。 映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』を共同でプロデュースした塚田英明との対談で、「好きな仮面ライダー作品は?」という問いに『仮面ライダーBLACK』と『仮面ライダークウガ』の名を挙げて、塚田から「ホントですか?」と突っ込みを受けた。実際に後者のクウガに関しては、著書『ヒーローと正義』において、その作風を批判するような文章を展開している[要ページ番号]。2009年の『HERO VISION』の座談会で武部直美が「私はクウガが最高傑作だと思ってて、超えることはできないんじゃないかと思います。オダギリジョーさんの存在や、ファンの方もクウガが一番良いという声が多くあるし」という発言に「そうかなあ」という反応を示していた。クウガのメインプロデューサーの高寺成紀とはライバル関係にあると言われ、前述のようにクウガを批判するような発言もしており、正反対と言われている二人だが、白倉と高寺とどちらとも仕事をしたことがある、井上伸一郎は「白倉Pと高寺Pは実は似ている」「仕事のやり方や信念などが似ている」「白倉さんが高寺さんを批判しライバル視しているのは、実は自分に似ているから、自分を見ているようだからではないのか?」と評している 多くの作品で共働した長石多可男については2014年3月の雑誌インタビュー[要文献特定詳細情報]にて「古いものの良さを認めたうえで常に新しいものに挑戦していた方で、我々にとっては本当に大きな存在の方でした」と回顧した。また、2014年3月30日のツイートでは「長石監督が亡くなられたのは、昨年の今日でした。この日に某映画(『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』)をどうしても公開したく、昨年より1ヶ月前倒しという強行軍を強い、各方面に無理をかけました。そうすると墓参には伺えなくなるというジレンマ。舞台挨拶とロケに役割分担し、みんな仕事に追われました。今日は朝から雨でした。雨と言えば長石組。長石監督は(某田崎監督と並んで)本当に雨男。今日の雨も、空から長石監督が見守ってくれているように感じられ、なんだか嬉しかったものでした。とりあえず今日という日の終わりにはひとりで献杯します」とコメントを残した[要文献特定詳細情報]。
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