仙台 vs 郡山 - 福島都市圏を巡る攻防
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 13:53 UTC 版)
「郡山都市圏」の記事における「仙台 vs 郡山 - 福島都市圏を巡る攻防」の解説
郡山市 - <45 km> - 福島市 - <80 km> - 仙台市 (※距離数は、市庁舎同士の最短距離の概数(MapFan Webで計算)) 福島市は郡山市に近く、一つの経済圏を形成しても良さそうであるが、実際には仙台都市圏との繋がりの方が深く、仙台経済圏に含まれると見なされている。福島市のタウン情報誌のコンサート・イベント欄では、約8割が仙台都市圏開催、約2割が郡山都市圏開催の情報となっており、この分野での福島都市圏の仙台依存傾向は特に顕著になっている。 福島商工会議所が行った調査によると、福島市から他都市への買物客流出は増加傾向にあり、行き先は、第1位が仙台市 (34 %) 、第二位が郡山市 (22 %) となっている。主な購入品目は衣類、バッグ、アクセサリーである。交通手段は、仙台へは高速バス (34.6 %) 、郡山へは自家用車 (65.5 %) の比率が大きい。すなわち、仙台へは高速バスを利用する十代から二十代の若年層の圧倒的な流出が目立ち、郡山へは車を所有するファミリー層の流出が目立つ構図になっている。 このように、郡山都市圏への流入層が自家用車を利用している点もあり、郡山市では、中心商店街よりも、郊外のロードサイドショップが優位に立っている。一方、中心商店街の再活性化事業として、駐車場対策や、中心商業地内の徒歩でのショッピングの利便性を上げる試みがなされている。中心商業地の回遊性を高めるために、車道を減らしてアーケード街の歩道の幅員を広げる工事を行い、ショッピング以外にも滞在しているだけで楽しめるように、2005年からストリート音楽祭の開催も始まった。 他方、仙台市の中心商店街では、高速バスの停留所がある「一番町三丁目」を中心にブランド街化が進んでいる(→「一番町」)。また、仙台では、長い年月をかけて、街中で無料で楽しめる屋外イベントを多数育てており、「娯楽型都市」としては郡山よりも一日の長がある(→「仙台市#文化・名物」)。 南東北おいては、特に福島都市圏の囲い込みを狙って、仙台都市圏と郡山都市圏が競い合っている。
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