人柱力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 13:54 UTC 版)
尾獣を封印術により体内に封じられた人間を指す。体内の尾獣と共鳴することにより強力な力を引き出すことができるが、ほとんどの場合不安定で暴走の危険性をも孕んでおり、その力を完全に制御下に置くことができた者は少ない。しかし完全に制御できなくてもある程度は尾獣の力を利用することは可能な模様で、四尾の人柱力の老柴は四尾の力を利用して血継限界の熔遁を開発しており、疾風伝では六尾の人柱力のウタカタは土蜘蛛一族の禁術を止める時に六尾の力を使用した他、七尾の人柱力のフウは七尾の力を利用して飛行している。里によって人柱力の管理方針は多様であり、幽閉・放任・監視・戦力化といった措置が取られる。 人柱力はほとんどの場合、五影の近親者の中から選ばれる傾向にある。しかし、体内に秘められた圧倒的な戦闘力を怖れられ、周囲から畏怖・疎外されがちであり、心に深い傷を持つ者や人間不信になることもある。デイダラの話では一尾以前に狩られた人柱力は里の人々から疎外されており、むしろ狩ってくれた暁に感謝する者もいたという。ただし、ナルト・我愛羅・ユギト・キラービーの様に自ら努力して社会に受け入れられるようになった者も存在する。 人柱力の情報はその強大な力を他国・里に奪われるのを防ぐために国家レベルの機密情報とされており、人柱力の情報を外部に洩らさないためにキラービー(八尾)や疾風伝でのフウ(七尾)のように里内に軟禁状態に置かれる場合が多い。中には分福(一尾の元人柱力)のように監視付きで幽閉される事もある。 雲隠れの里の人柱力である二位ユギト(二尾)とキラービー(八尾)の二名は、本人の意思で尾獣化とコントロールが可能。それ故、里の戦力としてだけでなく、一忍者としても評価されており、里の者から尊敬の念を集めている。特にビーの方は、現職の雷影の弟であるのもさることながら、八尾を相棒と呼び気軽にコミュニケーションを取り、掛けられた幻術を解除してもらうなど良好なコンビネーションを見せている。雲隠れの里の場合は人柱力本人達の努力も然ることながら管理体制の充実ぶりも制御の成功を助けている。尾獣化することで初めて「尾獣玉」が使用可能になる。 なお、術や何らかの要因で尾獣が人柱力から離れた場合、その人柱力は衰弱して死亡する(劇場版ではナルトが体内から九尾を口寄せし、戦わせている)。また、人柱力が尾獣を宿したまま死亡すると尾獣が復活するまでインターバルが生じ国家間の尾獣バランスに影響が出る恐れがあるため、人柱力の死亡前に尾獣を引き剥がし次の器に封印する(別の物体に保存、または新たな人柱力に移す)ことが通例となっている。また、人柱力が女性の場合、妊娠している間はチャクラが胎児に流れて封印が弱まる為、出産中は尾獣に封印を破られぬよう監視が必要である。 特殊な例として、尾獣そのものを封印するのではなく、その肉体の一部を体に取り込んで己を強化する方法が存在する。大抵の場合はその力に耐え切れず死亡するが、特別な素養を持つ者(六道仙人の力を濃く受け継ぐ者、「穢土転生」された前任の人柱力など)は適応し、ある程度力を使用することができる。疾風伝においては、尾獣のチャクラの残痕を体内に封印された者が、力を発揮していたケースがある。また、カブトが作り出したナルトのクローンは九尾のチャクラを取り込み尾獣化している。またカブトは大蛇丸が培養していた八尾の角を利用して「穢土転生」させた八尾の前任の人柱力であるブルービーを尾獣化させることに成功している。
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人柱力(じんちゅうりき)
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「NARUTO -ナルト-」の記事における「人柱力(じんちゅうりき)」の解説
世界に九体存在した尾獣という圧倒的なチャクラを持つ魔獣を体内に封印された者。人柱力は体内の尾獣と共鳴し、人知を超えた圧倒的な力を発揮するが、その力を恐れられ集団から追いやられる傾向が強い。また、特殊な封印術などにより体内から尾獣を抜かれると死に至る。うずまきナルトや我愛羅はこれにあたる。多くの場合人柱力は裏切りなどを防ぐ為に五影の血縁者から選ばれることが多い。
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