二乗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/02 22:10 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動仏教における二乗(にじょう)とは、以下の3つを指す。本項目では1番目について解説する。
語の由来
「乗」とは、サンスクリットで道や行路を意味するヤーナ(梵: यान yāna)の漢訳で、乗り物という意味[2]。仏の教えは衆生を迷いの此岸から悟りの彼岸へと乗せて運ぶ乗り物であるという考えから、仏の教法を乗といった[2]。
大乗仏教における扱い
声聞と縁覚の二乗は現世に対する執着を断った聖者(阿羅漢)ではあるが、現実逃避的・自己中心的であり利他の行を忘れたものとして大乗仏教からは小乗と称された[1]。直接に小乗と名指しで非難されたのは、西北インドに勢力を有した説一切有部や犢子部(とくしぶ)などのいくつかの部派であったらしい[1]。
大智度論
『大智度論』では、小乗と呼ばれた彼らは大願も大慈大悲もなく、一切の功徳も求めようとせず、ただ老病死の苦から脱することのみを求めるとされている[1]。
法華経
法華経では、二乗の者も本来菩薩であるという開会の立場をとり、二乗成仏を説く[1]。
脚注
注釈
出典
関連項目
「二乗」の例文・使い方・用例・文例
- 五の二乗は25である。
- 【物理学】 逆二乗法則.
- 二乗する
- 2つの物体は、それらの質量の積に正比例し、距離の二乗に反比例する力で互いに引き合うという法則
- 件のどんな2つの粒子も彼らの大衆の製品に正比例していて逆に彼らの間の距離の二乗に変化する力と共にお互いを引き付けるという理論
- 曲線と点の差の二乗の和を最小にするため、データの点を曲線に当てはめる方法
- 起点からの無作為変数の偏差二乗の期待値
- 英国の科学者で、弾性の法則を定式化し、光の波動説を提案し、惑星運動の理論を定式化し、重力の逆二乗の法則を提案し、コルクの細胞組織を発見し、『細胞』という用語を生物学に取り入れ、腕時計のひげぜんまいを発明した(1635年−1703年)
- 2つの体の間の重力は、それらの質量の産物に比例し、それらの間の距離の二乗に逆比例している
- 9は3の二乗である
- 重力は距離の二乗に反比例する
- 数学で,ある数を二乗して得られる数
- 数学で,二乗根という根
- 数や式を二乗する
- 最小二乗法という,測定結果を処理する方法
- 二分二乗課税方式という,給与所得者の減税方法として考えられた課税方式
二乘と同じ種類の言葉
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