中島利一郎の反論とは? わかりやすく解説

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中島利一郎の反論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 01:18 UTC 版)

義経=ジンギスカン説」の記事における「中島利一郎の反論」の解説

「『義経再興論』の明治18年から40年余り経て大正13年の末にこのような馬鹿な書が出版されるとは思ってもみなかった」と前置きし、「小谷部氏が名もない酋長遺跡前に立ってその辺の都祉と思っていたなどとはとても他に見られない図である。『余之を訊き、愕然として驚き而してその後ろにつぐべき言葉知らぬ」と結び、義経オキクルミ義経ジンギスカンではないと断言した。「大汗クロー宮古にありという、氏の独合黒点止まる。実に粗忽屋である」とまで書いて痛罵した。「人間生活のやみがたき本能洞察し、その理解到達する方法」(岩崎前掲書)をもって小谷部説を批判し、「最後笑って義経論を閉じることが出来たと書いている。 (要人が「クロー」と満州呼ばれていたことに対し小谷部は九郎義経官職九郎判官)に結び付けたがっているが、蒙古語「古兒罕グルハン」であり、「部落の長」である。発音は「グラン」に近い。 「黒森山判官稲荷神社縁起はまったくの偽書である。 日高沙流郡ハヨピラなるハイエヌサウシの地は義経遺跡ではない。住吉アイヌがHayo(剣鼻の武器)を「崖の間」で発見し、それをオキクルミの器だと信じてその地を霊場視し木弊を奉った処である。 オキクルミ造化の意味アイヌ語の「クルミ」は日本男子で、「クルマツ」は日本婦人ことだから混乱して蝦夷渡ってきた和人英雄解する人が多くなった。永田方正従えばオキクルミはオオキリマイ、オキキリマイと云っていたのが訛ったのであるアイヌ説話のサマウンクルはオキクルミ先んじて死んでいるし、オキクルミ樺太アイヌから殺されている。サマウンクルが弁慶であるとすれば義経先んじて死んだことになるから小谷部氏の大陸渡航説はありえない源九郎義経判官シンボルとして「九」の数を挙げているがアイヌは「六」がシンボル数である。 小谷部は「西利亜及沿海州蘇城」、「双城子義将軍の石碑」の二項設け日本武将金烏諸(キンウチョ)の名が成吉思汗訛りだとするが、山丹人黒龍江岸ばかりでなく、樺太南部にも住んでいるからアイヌから云えば樺太山丹は選ぶところではない。従って蘇城などに行くわけがない。 「バル」とは蒙古語の虎の意味蒙古語の虎はバルでなく「巴兒思」である。城は「巴剌合孫」(バラスガン)。 法衣(ホロム)は蒙古語で、他に満州語朝鮮語、でも似た言葉があり「クルメー」、「コロモ」などアルタイ語族通用詞である。 タイシャー(小谷部説は大将の意)は蒙古語では大石(タイシー)。親友の意味蒙古語アンダ(安答)はオロッコ語のAndaなどと同系である。 小谷部が山の上を「タッパ」と聞いたのは、蒙古語の「峠、峰」の意味である「蓉巴」(ダベ)を訊き間違えたのだ。 成吉思汗父の名は「エゾカイ」ではなく也速該」(エガイ)である。蝦夷は他民族エゾ呼ばないアイヌ語や奇鄰語では、Ainuといい、山丹語ではKuiである。蝦夷カイ)に近い。ニクブン語(ギリヤーク語)ではKugiである。 ニロンはニホン訛りではなく蒙古語の「納㘓(口偏に闌)ナラン」、納(日、太陽)から訛ったのである。 キャトはアボルガジイ氏曰く成吉思汗の姓は「キャン」で、蒙古語岩石直下する飛泉の意味で、「キャト」はその複数形である。

※この「中島利一郎の反論」の解説は、「義経=ジンギスカン説」の解説の一部です。
「中島利一郎の反論」を含む「義経=ジンギスカン説」の記事については、「義経=ジンギスカン説」の概要を参照ください。

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