中国政府の評価
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董必武《全ての反革命派を粛清する問題についての報告(1956年1月31日、中国人民政治協商会議第二回全国委員会第二次全体会議):1955年9月8日、上海市は逮捕した龔品梅を反革命グループのリーダー、即ち計画的に訓練かつ組織したスパイグループをカトリック教会内に隠し持った帝国主義者であるとした。 1960年3月21日付の上海市中級人民法院刑事裁判の龔品梅への判決文は、「上述の反革命・国家反逆グループが進めた一連の犯罪活動により、本法廷は被告を反革命・国家反逆集団のリーダーで、宗教の皮を被り、帝国主義と結託して祖国に背き、我が国の人民民主政権を転覆するのに用いる重要な道具である帝国主義であり、重大な国家反逆の犯罪行為を構成したと認めるものである」であった。 中国共産党《上海党史》:龔品梅反革命グループは反帝国主義愛国運動と新中国を転覆させるスパイ活動を継続し、カトリック教会内での反革命分子が破壊活動を進める全国の指揮の中心となった。9月、上海公安部門は、カトリック教会の愛国者と広大な信徒の支持と協力の下に、龔品梅反革命グループを打ち砕き、法に依り、龔品梅および反革命の中核の仲間を逮捕した。1960年3月、市中級人民法院は、反革命集団に対し公開審理を進め、法により彼に無期懲役、終身の政治権利剥奪の判決を下した。 1998年2月12日、中国共産党宗教事務局主任の葉小文は、ニューヨークで中国新聞界の訪問を受けた折に「龔品梅は国家を分裂させ、人民に危害を加えるという大罪を犯した」と語った。 1991年6月16日、外交部のスポークスマンは記者の質問時に、バチカン(教皇)が龔品梅を枢機卿に任命したと宣布したのは中国への内政干渉であると語った。その次の日、中国天主教団、愛国協会と教務委員会は連名で、ローマ教皇庁が龔品梅を枢機卿に委任したことで声明を発表し、ローマ教皇庁が最近、彼を枢機卿に委任したという布告を非難した。曰く、龔品梅は新中国が成立した初めから、政府を破壊する法令や政策の実施により、反革命国家反逆の罪を犯し、刑罰を下されたのである。ローマ教皇庁は、刑に服している期間に、彼を秘密のうちに枢機卿にし、12年経ってこの決定を再度公布した。ローマ教皇庁の決定は、中国カトリック教会の内部の事務干渉である。
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