三菱重工神戸サッカー部とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 三菱重工神戸サッカー部の意味・解説 

三菱重工神戸サッカー部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/07 13:32 UTC 版)

三菱重工業 > 三菱重工神戸サッカー部
三菱重工神戸サッカー部
原語表記 三菱重工業株式会社神戸造船所サッカー部
呼称 三菱重工神戸サッカー部
愛称 三菱重工神戸
クラブカラー    
創設年 1950年
所属リーグ 神戸市社会人サッカーリーグ
所属ディビジョン 1部
ホームタウン 兵庫県神戸市
代表者 佐竹秀信
監督 佐竹秀信
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

三菱重工神戸サッカー部(みつびしじゅうこうこうべサッカーぶ、Mitsubishi Heavy Industries Kobe Soccer Club)は、兵庫県神戸市を本拠地として活動する社会人サッカークラブ(実業団)。正式名称は三菱重工業株式会社神戸造船所サッカー部日本プロサッカーリーグに加盟する浦和レッドダイヤモンズの遠祖にあたり、浦和レッドダイヤモンズの前身の三菱重工業サッカー部の前身でもある。

概要

創部は1950年だが、三菱重工業は当時GHQの指令に従って、東日本重工業・中日本重工業・西日本重工業の3社に分割されており、そのうちの中日本重工業サッカー部としての創部である。当初は同好会であったが1952年に社名変更に伴い新三菱重工業神戸サッカー部となった[1]。当時のチームの中心選手は岡野良定[2]、やがて岡野が選手兼任監督となり、生駒友彦井上健、村田忠男ら関西学院大学出身者が次々と加入し強化が進んだ[3]。1956年の全国都市対抗選手権では、当時95連勝と無敵を誇っていた田辺製薬を関西予選で下し[4]、本大会でも快進撃。決勝では長沼健を中心とし岡野俊一郎らを補強した東京キッカーズに延長で敗れたが準優勝。全国リーグ創設前の強豪クラブの一つであった[3]

1958年、新三菱重工業が本社を東京に移転したため、サッカー部の選手の大半も東京に転勤、三菱は東京のチームとなったが、神戸に残った選手もいた。その選手らが新三菱重工業神戸サッカー部を継承、1964年に3社の再統合により社名が三菱重工業に変わったことから、クラブも三菱重工業神戸サッカー部となった。

1966年、関西サッカーリーグが開始されたことを受けて同リーグに参加。この年はリーグ7位で兵庫県社会人サッカーリーグへ降格するも、1972年に関西リーグへ復帰[4]。1975年には関西リーグ優勝を飾るも[5]、1982年に最下位となり再び兵庫県リーグI部へ降格する。

その後何度かの昇降格を繰り返し、兵庫県リーグI部を2位で終えた2004年、関西府県サッカーリーグ決勝大会をブロック1位通過。翌年から関西リーグの2部制導入により参加クラブ数が拡大されたことに伴って関西リーグ2部へ昇格、13年ぶりの復帰を果たす。

しかし、2010年に関西リーグ2部で最下位となり兵庫県リーグI部へ降格するとクラブは一気に弱体化し、翌2011年も振るわず県リーグII部へ降格。3年後の2014年には県リーグII部でも最下位となり、神戸市社会人サッカーリーグ1部まで降格してしまった。

その後、神戸市リーグ1部では降格1年目の2015年こそ5位に終わったものの以降は2連覇。2017年には、兵庫県リーグII部昇格を争う県下社会人都市リーグ決勝大会を優勝、4年ぶりに兵庫県リーグへ返り咲いた。

2019年、兵庫県リーグII部で10チーム中7位となるも、兵庫県リーグのチーム数縮小に伴い、神戸市リーグ1部に降格となった。2021年の神戸市リーグ1部では得失点差で及ばず2位に終わったが、県下社会人都市リーグ決勝大会で優勝し3年ぶりに兵庫県リーグ復帰を果たした。

2024年、兵庫県リーグII部で8チーム中6位となる[6]も、兵庫県リーグの1部制移行に伴い、神戸市リーグ1部に降格。

歴史

  • 1950年 中日本重工業サッカー部が愛好会として創設。
  • 1952年 社名変更に伴い、新三菱重工業神戸サッカー部へ改称。
  • 1956年 全国都市対抗サッカー選手権大会準優勝。
  • 1958年
    • 新三菱重工業本社を東京に移転したことから、選手の大半が東京へ転勤。
    • 神戸に残って選手らが新三菱重工業神戸サッカー部を継承。
  • 1964年 社名変更に伴い、三菱重工業神戸サッカー部へ改称。
  • 1966年
  • 1972年 関西リーグ復帰[4]
  • 1975年 関西リーグ優勝[5]。第11回全国社会人サッカー選手権大会1回戦敗退。
  • 1982年 関西リーグ10位。兵庫県社会人サッカーリーグ降格。
  • 1983年 兵庫県リーグ優勝。関西社会人府県リーグ決勝大会2回戦敗退[7]
  • 1989年 兵庫県リーグ優勝。関西リーグ昇格。
  • 1990年 関西リーグ11位。兵庫県リーグ降格。
  • 2004年 兵庫県リーグI部2位。関西府県サッカーリーグ決勝大会Aブロック1位。関西リーグ2部昇格。
  • 2010年 関西リーグ2部7位。兵庫県リーグI部降格。
  • 2011年 兵庫県リーグI部11位。兵庫県リーグII部降格。
  • 2014年 兵庫県リーグII部9位。神戸市社会人サッカーリーグ1部降格。
  • 2017年
    • 神戸市リーグ1部無敗優勝。県下社会人都市リーグ決勝大会進出。
    • 県下社会人都市リーグ決勝大会優勝。兵庫県リーグII部復帰。
  • 2019年 兵庫県リーグII部7位。神戸市リーグ1部降格。
  • 2021年
    • 神戸市リーグ1部2位。県下社会人都市リーグ決勝大会進出。
    • 県下社会人都市リーグ決勝大会優勝。兵庫県リーグII部復帰。
  • 2022年 兵庫県リーグII部5位。FC西宮ブレイズとの入替戦に勝利し残留。
  • 2024年 兵庫県リーグII部6位。神戸市リーグ1部降格。

成績

年度 所属 順位 勝点 試合 得点 失点 得失差
1963 兵庫県1部[4]
1964
1965
1966 関西 7位 3 7 1 1 5 8 16 -8
1967 兵庫県1部
1968
1969
1970
1971
1972 関西 6位 13 14 5 3 6 19 20 -1
1973 8位 6 14 1 4 9 13 34 -21
1974 6位 12 14 4 4 6 18 22 -4
1975 優勝 20 14 8 4 2 27 14 13
1976 2位 23 16 11 1 4 35 19 16
1977 5位 17 16 6 5 5 27 14 13
1978 4位 18 16 6 6 4 29 29 0
1979 5位 19 18 7 5 6 31 28 3
1980 8位 15 18 5 5 8 16 23 -7
1981 3位 21 18 8 5 5 20 14 6
1982 10位 6 18 2 2 14 11 30 -19
1983 兵庫県 優勝 24 18 10 4 4 30 14 16
1984 4位 20 18 7 6 5 28 19 9
1985 2位 20 16 8 4 4 28 16 12
1986 2位 24 16 11 2 3 35 14 21
1987 3位 20 16 8 4 4 29 18 11
1988 2位 26 16 12 2 2 37 10 27
1989 優勝
1990 関西 10位 14 20 2 8 10 21 43 -22
1991 兵庫県 優勝
1992 関西 抹消 16 10 5 1 4 8 8 0
1993 兵庫県 優勝
1994 4位
1995 2位
1996 7位
1997 兵庫県I部 4位
1998 6位
1999 6位
2000 9位
2001 5位
2002 5位 24 18 -1
2003 7位 24 18 -5
2004 2位 30 18 5
2005 関西2部 6位 17 14 5 2 7 15 27 -12
2006 5位 17 14 5 2 7 19 28 -9
2007 5位 18 14 5 3 6 25 30 -5
2008 6位 12 14 4 0 10 22 48 -26
2009 7位 13 14 4 1 9 16 36 -20
2010 7位 9 14 2 3 9 12 41 -29
2011 兵庫県I部 11位 5 20 1 2 17 14 60 -46
2012 兵庫県II部 3位 26 17 7 5 5 34 24 10
2013 7位 20 18 6 2 10 23 33 -10
2014 9位 19 18 5 4 9 25 24 1
2015 神戸市1部 5位 21 11 6 3 2 28 14 14
2016 優勝 28 11 9 1 1 35 10 25
2017 優勝 31 11 10 1 0 52 8 44
2018 兵庫県II部 3位 30 18 9 3 6 41 32 9
2019 7位 20 18 6 2 10 30 41 -11
2020 神戸市1部 4位 16 10 5 1 4 25 16 9
2021 2位 28 12 9 1 2 27 8 19
2022 兵庫県II部 5位 17 14 4 5 5 23 18 5
2023 3位 20 14 6 2 6 31 19 12
2024 6位 13 14 3 4 7 24 31 -7

タイトル

リーグ戦

所属選手・スタッフ

2024年

スタッフ

役職 名前 前職 備考
代表 佐竹秀信 尼崎産業高校 選手兼任
監督

選手

Pos No. 選手名 前所属 備考
GK 21 佐野雄亮 三ツ葉キッカーズA スタッフ兼任
31 明楽大知 総社高校
DF 2 増崎拓己 キューティーハンターズ
4 中村正吾 神戸FC1970シニアA 運営担当兼任
5 高松優輝 神戸市立科学技術高校
6 浦達章 長崎南山高校
13 梅林智稀 神戸FCシニアB
15 佐野博紀 徳島市立高校
20 成田隼作 F.C.RETO
22 石丸暉 神高クラブ
24 中辻俊輝 賢明学院高校
26 高崎駿生 住友ゴムB スタッフ兼任
MF 3 三原永遠 米子高専
7 岡田将太 AC Vitale
8 松尾諒太 長崎南山高校
12 吉田智哉 賢明学院高校
14 河合勇徳 草津東高校
16 東田耀太 エベイユFC
17 田中柊 レプロ東京
18 西村唯歩 高砂FC1972
19 西尾将太朗 神戸FCシニアB
25 牧野峻大 神戸FCシニアB
55 日山太智 ヴェルブラン兵庫
FW 9 定久博章 ヴェルブラン兵庫
10 田中勇生 神戸市立科学技術高校
11 伊藤陽大 船橋市立船橋高校
23 山本敬太 広島新庄高校

ユニフォーム

ユニフォームの色
カラー シャツ パンツ ストッキング
FP(1st)
FP(2nd)
GK(1st)
GK(2nd)
FP 1st
FP 2nd
GK 1st
GK 2nd

クラブカラー

  •  

ユニフォームスポンサー

掲出箇所 スポンサー名 表記 提出年 備考
三菱重工業株式会社神戸造船所 MITSUBISHI
KOBE
2021
背中上部
背中下部
パンツ

脚注

  1. ^ 『浦和レッズ10年史』(ベースボール・マガジン社、2004年、p89)
  2. ^ ニュース|浦和レッドダイヤモンズ公式サイト|URAWA RED
  3. ^ a b 『浦和レッズ10年史』p89
  4. ^ a b c d e 月刊神戸のサッカー 創刊号”. 神戸市サッカー協会. 2025年2月23日閲覧。
  5. ^ a b 月刊神戸のサッカー 昭和50年11月号”. 神戸市サッカー協会. 2025年2月23日閲覧。
  6. ^ 2024年度兵庫県社会人サッカーリーグ2部”. GoalNote クラウド. 2025年2月23日閲覧。
  7. ^ 月刊神戸のサッカー 1984年1月号”. 神戸市サッカー協会. 2025年2月23日閲覧。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「三菱重工神戸サッカー部」の関連用語

三菱重工神戸サッカー部のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



三菱重工神戸サッカー部のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの三菱重工神戸サッカー部 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS