一億総懴悔のラジオ放送とは? わかりやすく解説

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一億総懴悔のラジオ放送

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:46 UTC 版)

東久邇宮稔彦王」の記事における「一億総懴悔のラジオ放送」の解説

玉音放送が行われて翌々日1945年昭和20年8月17日開かれた日本人記者団との初の記者会見において、東久迩宮国体護持方針敗戦原因論触れとともに、「国民道義すたれたのも原因のひとつ」であり、「軍・官民・国全体徹底的に反省し懴悔し」なければならず「全国民懴悔をすることがわが国再建第一歩」であると述べた9月5日国会で行われた施政方針演説においても次のように発言した。 事ここに至ったのは勿論政府の政策よくなかったからであるが、また国民道義すたれたのもこの原因一つである。この際私は軍官民、国民全体徹底的に反省し懺悔しなければならぬと思う。全国民懴悔することがわが国再建第一歩であり、わが国団結第一歩信ずる。(中略敗戦因って来る所は固より一にして止まりませぬ、前線銃後も、軍も官も民も総て国民悉く静かに反省する所がなければなりませぬ、我々は今こそ懴悔し、神の御前一切邪心洗い浄め過去を以て将来誡めとなし、心を新たにして、戦いの日にも増した挙国一家、相援け携えて各々其の本分最善を竭し、来るべき苦難の途を踏み越えて、帝国将来進運を開くべきであります このいわゆる一億懴悔論」発言は、政治家官吏軍人による「国家政策誤り」を認めると同時に戦争望み煽った国民道義的責任」についても言及するのだった。その発言は、日本戦争責任所在曖昧にするための理論だとして国民の間で反発を招く一方で問題への関心高めた。 すでに敗戦直前時期内閣情報局から各マスコミに対して終戦後も、開戦及び戦争責任追及などは全く不毛非生産的であるので、許さない」との通達なされていた。また、敗戦後各省庁は、占領軍により戦争責任追及証拠として押収されるのを回避するため、積極的・組織的に関係書類焼却廃棄行っている。9月12日終戦処理会議においては戦争犯罪に関してあくまでも日本による自主的な裁判開廷することが決定された。 一方でGHQは、指導命令新聞発行停止命令などを用いて一億懴悔論」の伸張抑え日本の戦争犯罪当時政府・軍トップ負わせることを明確にすべく極東国際軍事裁判東京裁判)の準備とりかかっている。

※この「一億総懴悔のラジオ放送」の解説は、「東久邇宮稔彦王」の解説の一部です。
「一億総懴悔のラジオ放送」を含む「東久邇宮稔彦王」の記事については、「東久邇宮稔彦王」の概要を参照ください。

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