レルシュタープの詩による歌曲とは? わかりやすく解説

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レルシュタープの詩による歌曲(7 Lieder nach Gedichten von Ludwig Rellstab)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 21:22 UTC 版)

白鳥の歌 (シューベルト)」の記事における「レルシュタープの詩による歌曲(7 Lieder nach Gedichten von Ludwig Rellstab)」の解説

全体として抒情性基調となっている。 第1曲「愛の使い」(Liebesbotschaft) ト長調、4分の4拍子 旅をしている若者が、遠く離れた故郷にいる恋人に、「もうすぐ帰るから心配しないで」という一言を、流れ小川託する、という愛の歌である。曲は小川流れ模した16分音符伴奏始まり美しレガート恋人への想い歌われる。 第2曲「兵士予感」(Kriegers Ahnung) ハ短調4分の3拍子兵士憩い」と訳されることもあるが、“Ahnung”は「予感」の意である。故郷から遠く離れた戦場にある兵士が、故郷恋人を思う歌である。 第3曲「春の憧れ」(Frühlingssehnsucht) ト長調、4分の2拍子 心を騒がす春に対す憧れ歌った歌曲。 第4曲「セレナーデ」(Ständchen) ニ短調4分の3拍子 シューベルトの歌曲の中で最も有名なものの一つ恋人対す切々たる思いを、マンドリン模した伴奏の上歌いあげる第5曲住処」(Aufenthalt) ホ短調、4分の2拍子 “Aufenthalt”という題はドイツ語halt止まる)からきた言葉で、「滞在地」という意味である。よく「わが宿」、「仮の宿という訳題が与えられている。流れる河、ざわめく寂しい野こそが私の居るべき場所である、というさすらい人厳し心情歌った曲である。 第6曲遠国にて/はるかな土地で/遠い地にて」(In der Ferne) ロ短調4分の3拍子 故郷家族一切捨てて世俗から逃れようとする男の姿を描く。バリトン歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウは、この歌曲基本思想は『冬の旅』の諸曲から生まれ出たのである評する第7曲別れ」(Abschied変ホ長調、4分の4拍子 故郷別れ告げて新天地赴く主人公乗せた馬車表現している。その別れは暗いものではなく基本的に心機一転境地表現した明る意味合いでのものであるが、6度わたって繰り返される訣別言葉は、むしろ別れ対す未練表現している。 レルシュタープの詩による歌曲の順序原詩通り並んでいるが、国際フランツ・シューベルト協会代表を務めた吉晴夫は、この曲はシューベルトレルシュタープの詩と訣別する意味の曲であるという説を提唱している。 第8曲となる予定だった「生きる勇気」(Lebensmut) D937は変ロ長調4分の3拍子で、24小節までのスケッチ残されている。

※この「レルシュタープの詩による歌曲(7 Lieder nach Gedichten von Ludwig Rellstab)」の解説は、「白鳥の歌 (シューベルト)」の解説の一部です。
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