レリーフ石板について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 03:52 UTC 版)
虞弘の石槨の四周内外には大小さまざまなレリーフと絵画54幅があり、主構成部分の9幅の石板レリーフ画は2組に細分できる。第1組(前4幅)は墓主の現世での生活を表現しており、第2組(後5幅)は墓主の死後の天国での情景を描写したものとするべきである。九幅の石板レリーフ画の分別は次のとおりである。 牽馬および神馬の図 酒の醸造および猛獅が神馬と闘う図 駱駝に騎って獅を猟す、および角形器を持つ胡人の図 駱駝に騎って獅を猟す、および大角羊の図 宴飲および人獅搏闘の図 象に騎って獅を搏つ、および銜綬鳥の図 行旅飲食および山羊の図 出行休憩および奔鹿の図 騎馬出行および牛獅搏闘の図、またの名を「奉果図」 中国人民大学国学院副教授の畢波の考証によると、第5幅の「宴飲図」(「夫婦宴飲図」)は虞弘夫妻が対座して宴飲している場面を描いているのではなく、その中の女子はゾロアスター教(祆教)の天界の神霊の一種ダエーナーとするべきで、このレリーフ画の主題は墓主の霊魂が天国に入った後の美しい情景を表現したものであるという。
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