レインボー7M・レインボー7W
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 18:45 UTC 版)
「日野・レインボー」の記事における「レインボー7M・レインボー7W」の解説
車幅2mの小型バスについては「日野・リエッセ#レインボーRB・レインボーAB」を参照 日野・レインボー7WKC-RH4JEAA 名古屋市交通局 AC系の後継として1987年に登場したのが、レインボー7M(CH系) および7W(RH系)である。中型幅(車幅2.3 m)で全長7 m以下の小型観光・自家用バスで、このクラスの地位向上に果たした役割は大きい。いずれも板ばね併用空気ばねで、前輪にワイドサスを採用して乗り心地にも配慮した。 7Mはシリーズ名CHで、フルデッカー・トップドアの観光用モデルである。直列エンジンを中央床下に水平配置したセンターアンダーフロアエンジンで、7 m車という制約のなかで重量配分にも考慮した設計である。エンジンはW06E型(直6自然吸気式、165 PS)を搭載、型式はP-CH160AA。 奈良交通には、7Mをベースにリヤオーバーハングを延長してこの部分に展望デッキを設けた特注車が販売された。1988年に奈良市で開催された「なら・シルクロード博覧会」シャトルバス(4月24日から10月23日まで運行)用に導入され、博覧会終了後は塗装を生かして奈良市内の100円バスに転用された。 7Wはシリーズ名RHで、AC系の代替としてCHに準じたスタイルの、リアエンジンの自家用中心モデルである。7Mに比べて床や車体が低くグレードにも差が付けられていた。当初は中扉専用であったが、1991年以降は路線仕様も追加された。7W系はレインボーRB系の拡幅版ともいえ、シャーシはフレーム付きとして特装車のベースとしても使える設計とした。型式はP-RH160AAである。エンジンはW04C-TI型(直4ターボインタークーラー付き、165 PS)を搭載、型式はP-RH160AA。 1990年1月に平成元年排出ガス規制適合。7M系はエンジンをH07D型(直6、195 PS)に変更し、出力を大幅に向上させるとともに、最後部席の5人掛け対応やボディ最後部へのトランクルーム設置などの改良がなされた。型式はU-CH3HFAA。7W系は、エンジンはW04C-TI型(直4ターボインタークーラー付き、165 PS)、特装用胴殻仕様が追加されている。型式はU-RH1WFAA。 1991年に7Wがモデルチェンジ。型式はU-RH1WFBA。ホイールベースを短縮して中扉専用からトップドアに変更、外観的にはより7Mの下位車種の位置付けが濃くなった。また観光用のほか路線用2ドア車も追加、奈良交通などに納入され路線バスとしても使用された。 1995年に平成6年排出ガス規制適合。7MはレインボーRJ/RRと共通の新型エンジン・J08C
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