リバティBBSの住人達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 09:13 UTC 版)
「アナザームーンホイッスル」の記事における「リバティBBSの住人達」の解説
リバティBBSとは、少年Aがアナザームーンホイッスルの技術で構築した三次元の電脳空間における会員制のネットワーク。パソコン通信時代の草の根BBSの雰囲気を残しつつも、分岐点にインターネットのIPv4風のIPアドレスが表示されている。 この会員達は、少年Aが呼びかけたことによって会員になったもので、皆少年Aとは親しい間柄であるがそれぞれが年齢や立場は異なり、オンラインでの交流は密だが、それぞれのオフラインでの面識は無い。エンディングでオフラインミーティングが開かれ、そこで彼らは初めて一堂に会する。 会員達の名前は、全てハンドルネームであり、本名ではない。彼らの本名は作中では明かされない。彼らのハンドルネームは全て、Linuxのディストリビューションにちなんで名づけられている。 会員達はそれぞれ最初、少年Aに頼まれて主人公達の敵として現れる。それぞれアバターを所有しており、主人公はその敵と戦うことで、彼らに会う事が可能になる。彼らはそれぞれ、中学生たち(ダイチ、アヤ、ヒロキ)のいずれかを「ソウルメイト」として呼び寄せ、仲間や両親と一緒にジャッジを行う際の審判になる。また、少年Aによって封印されたXレンジャー達をそれぞれ解放していく役割も与えられている。 物語の10章では、主人公達はリバティBBSに乗り込み、少年Aの情報を入手するためにメンバー全員と順番に再会することになる。 ヴァイン 名前の元ネタはVine Linux。2章でダイチを引き寄せる。アバターはつたをモチーフにした怪物。男子中学生。少年Aが高校生であることを明かす。少年Aに会った時タイムマシンのことを明かされたという。その他のメンバーも同じ動機で、皆年齢も立場も違うが話が合うと第10章では話してくれる。 プラム 名前の元ネタはPlamo Linux。3章でアヤを引き寄せる。アバターは携帯電話をモチーフにした怪物。ヴァインと同い年の女子中学生。少年Aが以前開設していた匿名大規模BBSで少年と知り合った、少年Aは不特定多数とのコミュニケーションに嫌気がさした結果、この会員制BBSを作りヴァインとともにプラムも招かれたことを第10章では話してくれる。 ターボ 名前の元ネタはTurboLinux。4章でヒロキを引き寄せる。アバターは雷雲と風神をモチーフにした怪物。男子大学生。少年Aからは信頼されており、タイムマシンを使った作業を手伝うが、全貌は教えてくれなかった、と第10章では話してくれる。 ハット 名前の元ネタはRed Hat Linux。6章でダイチを引き寄せる。アバターは赤い帽子を被り猫耳のカッターを持ったキャラで、Red Hat Linuxのロゴのキャラを意識した造形。職業はプログラマ。男性。元々コンピュータウイルスを作り拡散するクラッカーだったが、少年Aがその技術を見込んでスカウト、リバティBBSの電脳空間のプログラムを組んだ。少年Aの関係者がタイムマシンをネット上のオークションにかけたが、出品を取り消させた話(現実にYahoo!オークションにタイムマシンが出品された話をモチーフにしている)を第10章でしてくれる。 デビアン 名前の元ネタはDebian Gnu/Linux。7章でアヤを引き寄せる。アバターは赤い服を着たヒステリックな女性で、巻き髪がDebian Gnu/Linuxのロゴをモチーフにしている。主婦で、シングルマザー。アズサという娘がいる。若くして子供を作ったことで育児ノイローゼになったが、インターネットで皆と話をするうちにそれが心の支えとなったこと、そこで少年Aと出会い、話し合って大変慰められたことを第10章で話してくれる。 スラック 名前の元ネタはSlackware。8章でヒロキを引き寄せる。アバターはたらいに漬かっており非常にやる気がなさそうなペンギン(ペンギンなのはLinuxのマスコットキャラ「タックス」のオマージュである)。大学卒業後ホームレスをしており、そこで少年Aと路上で出会った。少年Aに薦められインターネットを始め、Webデザインなどの仕事を請けるようになった。27歳男性。第8章では対立していたマックスとエイドスを説得して和解させるなど、話術に長けている。少年Aがよいの島の危機を守るために命をかけて取り組んでいることを第10章で話してくれる。
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