モーターヘッド模型(ガレージキット、プラモデル、その他)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 10:18 UTC 版)
「モーターヘッド (ファイブスター物語)」の記事における「モーターヘッド模型(ガレージキット、プラモデル、その他)」の解説
WAVE・海洋堂・ボークス・ワークショップキャストなど模型製作・販売会社の各社が、レッド・ミラージュ等のガレージキットを発売している。 MHの商品化に際してはガレージキットとしての発売が基本となっている。これは連載当時ガレージキットが盛り上がりを見せていた事と、原作者の永野護が大手メーカーによる商品化に難色を示していたからであるが、この姿勢は現在も継続されている。 ヤクトミラージュやLEDミラージュ インフェルノ・ナパーム装備などは、当初永野は「立体化は不可能」と豪語していたが、どちらも1/100スケールでの立体化が実現している。エンゲージSR.4(通称「ラスト・ジュノーン」)に至っては、永野が『F.S.S.DESIGNS 2』でデザイン画は「永久になし」と宣言しているにも関わらず、単行本での僅かな情報を基に1/100スケールでの立体化を果した。2つのバスターランチャー砲(通称「ツインタワー」)を持つヤクトミラージュが1/100のサイズで発売された際は、20万円近くにもなる価格もさることながら、全長2m以上というサイズで注目を集めた。 またボークスやWAVEはインジェクションキット(いわゆる普通のプラモデル)の製品展開もしており、今でこそレジンキャストキットや近年増加傾向にあるインジェクションキットというフォーマットだが、ガレージキット黎明期にはホワイトメタル製、ソフトビニール製のキットも存在していた。 完成品アクションフィギュアの類は細密なディテールを必要とするMHの性質や永野本人のモデラーとしての姿勢から、かつて海洋堂が発売したもの(これは永野の不興を買い、短期間の販売で製造中止になっている)を除いて全く存在していなかったが、2010年にWAVEが永野の「レジン・インジェクション以外の組立キットのアプローチを試みて下さい」との要望に応える形で完成品フィギュアシリーズ『MH GENEALOGICA』を企画・発表している。 ガレージキットの様々な展示会において法人、個人問わず数多くのMHの立体物が見られる。レジンで成形されたガレージキット、大手ではインジェクション化(プラモデル)個人ではペーパークラフトやその他多種多様な素材を用いて表現、具現化するモデラーも存在する。海洋堂のMH造形やWTMの原型で知られる谷明も、元々はアマチュアとしてMH造形をおこなっていたのを永野本人に見出された経緯を持っている。しかし現在アマチュアディーラーにおける版権承諾は、ワンダーフェスティバル内にて不定期に行われるFSSイベントのみとなっている。 近年では、LEDミラージュなどの半透明装甲の再現や、ボークスのマイティシリーズにおける、パール顔料を混入した上での着色済みの半透明装甲や、エッチングパーツを使用した多重構造の再現、カラーキャストやメタルなど複数のマテリアルの使用などといった新しい試みがなされている。さらにWAVEがKOGの金色の半透明装甲をRCベルグの得意とする「インサート成型」で再現されるなど、ある意味ではメカ系のガレージキット業界における最新の製法が生み出されているとも言える。 現在定期的にモーターヘッドのガレージキットを発売しているのは、イベント限定商品を除くとボークスとWAVE、ワークショップキャストのみであり、そのどれもが基本的には直販での販売であるが、以前の版権管理会社であったトイズプレスによって不定期ではあるが海洋堂の以前の製品等をトイズプレスの企画販売という形で販売するケースも稀にある。 現在ファイブスター物語関連の模型は日本国内の前述の3社が版権を取得し販売しているが、個人(国内外問わず)や海外企業等には版権は下ろされてはいない状況である。なお、2005年以降は角川書店がトイズプレスに代わり著作物の窓口となっている。 [目次へ移動]
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