ミス・ベルベディアとは? わかりやすく解説

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ミス・ベルベディア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 10:47 UTC 版)

プリムス・ベルベディア」の記事における「ミス・ベルベディア」の解説

詳細は「en:Miss Belvedere」を参照 オクラホマ州合衆国加入から50周年迎えた1957年タルサ地下室構造タイムカプセル建設され、ミス・ベルベディアと名付けられ1957年式のベルベディアの他、これの燃料として50年後の石油資源の枯渇ガソリン車衰退可能性考慮したガソリン缶内部納められ華々しいセレモニーが行われる中、埋設された。 これは50年後の2007年同州合衆国加入100周年記念式典あわせて開封されるものとされ、開封時には当時募集された「2007年タルサ人口当てるクイズ」の最近似値の回答者本人ないし子孫など血縁者贈られるという企画になっていた。同時に100ドル定期預金口座開設され当選者にはこの口座預金プレゼントされる事となっており、預金口座2007年時点利息により残高は約700ドルとなっていた。 ところが、実際に2007年地下室から取り出されたミス・ベルベディアはその原型こそ保っていたが、往時の見る影もなく廃車同然に赤錆びており、動作するとは到底考えられない朽ち果てた状態に劣化していた。これは地下室について、人間など入れないように封印はされていたが気密性低く長い年月の間に徐々に地下水地下室染み込んでゆき、これが原因腐食してしまったものであった。しかし、車体車内グローブボックス収められ様々な物品腐朽していた一方で車体と共に保管された完全密閉されドラムカプセル収められ星条旗当時の市関係者メッセージカードどの様々な文書類は、埋設当時の状態を維持したままで回収された。 前述クイズ企画応募者812人の中からミス・ベルベディアの所有権獲得したのは、実人口384,743に対して382,457人の近似値提示したレイモンド・ハンバーソンであったが、ハンバーソンは1979年に、妻も1988年死去しており、直系の子孫はいなかった。彼の姉妹に当たる女性たちも既に80代から90代に達す高齢であったため、最終的に彼の甥にあたる親戚所有権受け継ぐ事となった。 ミス・ベルベディアは2007年11月ニュージャージー州工房「ウルトラ・ワン」に搬入された。公道への復帰困難な状態であるため、当面静態保存継続すべくボディ内装除錆作業が行われ、朽ちたフレーム足回り1957年式プリマス・サヴォイ(英語版)をドナーとする形でレストア作業続けられていたが、2009年時点では代替部品確保できない電気系統ステアリング系統などの修復課題とされている状況であったその後2012年同社からスミソニアン博物館にミス・ベルベディアの移管について交渉が行われていたが、スミソニアンはウルトラ・ワン側に「1950年代歴史的遺物としての価値間違いがない物であるが、展示を行うには車体の状態が悪すぎる」と回答し、この交渉不調に終わった。 ウルトラ・ワンでのレストア作業は、最終的にボディ内装の脱錆作業に約2万ドル費やした時点停止された。腐り落ちたリアサスペンションリーフスプリング交換の際に、後部フレーム腐食余りにも進みすぎており、新しスプリング車重支える事が困難である事が判明したため、公道復帰計画断念された。その後数年間、ミス・ベルベディアは全米各地自動車博物館への寄贈交渉行いながら、ウルトラ・ワンの倉庫内に保管され状況であった2015年6月、ウルトラ・ワンの作業主任者であるドウイト・フォスターは、ミス・ベルベディアがイリノイ州ロスコー英語版)の自動車博物館、ヒストリック・オート・アトラクションズに恒久展示される交渉まとまった事を発表した。 なお、タルサでは市制50周年迎えた1998年にも、将来的市制100周年記念行事一環としてプリムス・プロウラータイムカプセルとして地上保管庫収蔵しており、2048年記念式典開封される予定である。

※この「ミス・ベルベディア」の解説は、「プリムス・ベルベディア」の解説の一部です。
「ミス・ベルベディア」を含む「プリムス・ベルベディア」の記事については、「プリムス・ベルベディア」の概要を参照ください。

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