マーキュリー級バトルスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 03:37 UTC 版)
「コロニアルバトルスター」の記事における「マーキュリー級バトルスター」の解説
コロニアル艦隊の中核を成す最新型のバトルスター。ギャラクティカとともに第二次サイロン戦争当初の奇襲攻撃から脱出したペガサスも同型艦である。1番艦のマーキュリー、クロノスをはじめ、相当数の艦が建造され稼動していた。 艦体の構成は他のバトルスターに準じるが、外観は艦首部が小さくなり、ギャラクティカタイプバトルスターでは魚の骨のように見えたリブ装甲が平面的な装甲形状に改められ、耐久力も向上している。どちらかというと「オリジナルシリーズ」のバトルスターに似ている。また、亜光速エンジンポッドがギャラクティカタイプバトルスターの6基から8基に増設され、フライトポッドの発着口も倍の8箇所(ポッドの前後部上下に各4箇所×2基。フライトデッキも上下2層)とかなり大型化されている。これらの改良点により全体の出力や速度・艦載機の運用効率などはギャラクティカタイプバトルスターを上回り、全長も約1800mと艦のサイズも大型化されている。 マーキュリー級の最大の特徴はネットワーク使用を前提とした高度なコンピュータシステムにより運用されている点で、この機能を効率的かつ最大限に引き出すOSとしてCNPを標準装備している。このシステムについては、対サイロン用の強力なウィルス防壁が施されていたと思われるが、肝心のCNP自体にトラップが仕掛けられていたことから、防壁に関係なくサイロンにシステムを占拠され、第二次サイロン戦争初期において、マーキュリー級バトルスターは成す術もなく機能不全に陥り次々と破壊されていった。 艦の管制や運用についてはほとんどが自動化・効率化されており、巨艦にもかかわらず完全運用に必要な乗員はギャラクティカタイプに対して半分程度(ギャラクティカ4~5000人 マーキュリー級2500人程度)となっている。また、バイパー戦闘機などの軍事物資専用工場が艦内に併設されるなど単艦での作戦行動能力はさらに向上されている。 CICは他のバトルスターと同じく艦内に設置されているが、システムの効率化が進んでいるため必要スペースはかなり小さくなっている。 武装は、ギャラクティカタイプと同じく28基の2連装大口径対艦砲及び対空機関砲、核ミサイル発射可能なミサイルランチャーであるが、それ以外に艦首部分に超大口径砲4門を主砲として装備している。この砲の威力は凄まじく、1斉射でサイロンベーススターを大破させるほどである。 空母能力としては、バイパーマークVIIを9個中隊(予備1個中隊を含む)180機程度を収容可能でオリジナルバトルスターの2倍以上である。そのほか、ラプターを数十機搭載可能。
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