マリスに魅入られし者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 02:08 UTC 版)
「シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールド」の記事における「マリスに魅入られし者」の解説
レディ / グレース・ガーランド 声 - 園崎未恵 素性もその目的も不明な謎の美女。感情を持っておらず、終始無表情かつ無言である。ブルックリンでキラーを追い詰めていた警官達をことごとく殺害し、「マリスの口付け」によってキラーの傷を一瞬にして癒した。何かを捜し求めるかのように各地を放浪している。ジョニーと同様に「マリス」を操ることができるが、その力はジョニーよりも強大である。 その正体は、ジョニーの実姉であるグレース・ガーランド。ジョニーと共に飛行機の墜落事故で死亡してしまい、父親によって「エミグレの秘術」で復活させられることとなるが、儀式は失敗してしまい、ジョニーが怪物として蘇りそうになっていた所へ一足早く自我を取り戻していたグレースが自分の持つ「ウィル」を弟に渡す。その結果、ジョニーは復活を果たすこととなるが、その代償によりグレースはマリスの生命体として、見かけは人間そのものであるが、記憶も意思も持たない怪物となって蘇ることとなる。生き返った後はグレースの復活に駆け寄った父親を迷う事無く殺害し、強大なマリスを求めて世界中を彷徨っている。その過程でシャナイアの故郷を訪れ、彼女の父親と仲間たちを虐殺した。このことからシャナイアに追われる身となった。 ギルバートとキラーの助力もあり、世界の三ヶ所にある遺跡のマリスの封印を解き、マリス界へ通じる「門」を出現させることに成功する。この門が開いている限り大量のマリスと怪物が地上に流出し続け、世界は秩序を失った混沌の世となる。ジョニー達は、マリスに対抗する青の輝き「ウィル」の封印を解放することでマリス界への門を消滅させようとしたが、レディというマリスの生命体がいるせいで完全に消すことが出来ず、結果ジョニーは実の姉と戦うこととなる。 キラーが死んだ後、自我を持たなかったレディに感情が宿り、その変化によって「門」が完全に解放される。その後はキラーの遺体を抱いて「門」内部へ侵入し、何度もマリスの口付けを施すが彼が生き返ることはなかった。涙を流し、悲鳴にも似た悲痛な絶叫を上げながら暗黒の太陽「マリス・アンブラル」を召喚し、ジョニー達に襲い掛かる。最終戦ではマリス・アンブラルとレディの2体を相手に戦うが、マリス・アンブラルを倒せばレディを守る結界が消滅し、一撃を加えれば戦闘は終了する。ジョニーがパーティにいる場合、最後の一撃は必ずジョニーが決めることになる。 自我が宿った後も“グレース”としての記憶や意識が戻る事はなく、肉体が同じだけの別人となっている。ジョニーは割り切る事が出来ず、キラーとともに消滅するレディに向けて最後まで「姉さん」と呼んでいた。 『シャドウハーツ フロム・ザ・ニュー・ワールド設定資料集』によると、レディがキラーにマリスの口付けをしたのは彼の心に宿る負の力に共鳴しただけで、感情的な行為ではないと書かれている。 キラー 声 - 石井康嗣 アメリカ全土で指名手配を受ける連続殺人犯の男。年齢は24歳。ありとあらゆる犯罪に手を染めた極悪人。血のような赤色の髪。ブルックリンで警察に包囲され傷を負うが、突如現れた謎の女性に救われる。その後は、彼女を「レディ」と呼んで共に行動するようになる。そのうちに彼女の願いを叶えてやりたいと望むようになり、自分が生きている限り彼女を守ると決意する。こんなくだらない世界が滅びようがレディと二人でいられればそれでいいとジョニー達にも告げている。 レディの目的を阻むジョニー達と敵対することとなり、ジョニーの隙を突いて一度は彼を刺殺するが、それがジョニーの「解放」を促してしまい、アウェーカーに変身したジョニーに負傷させられるも、レディに連れ戻され再びマリスの力を与えられて回復する。そして門の前にて再び立ちはだかり、醜悪な怪物「マリス・キラー」へと変身。レディを守るためにジョニー達と戦うも敗北し、レディの名を呼びながら死亡した。それ以降はレディが何度マリスの口付けを交わしても生き返る事はなかったが、レディの敗北とともに意識を取り戻し、最後は彼女とともに光となり消滅した。 『シャドウハーツ フロム・ザ・ニュー・ワールド設定資料集』によると、数え切れないほどの殺人を犯した指名手配犯で、社会的倫理観が完全に欠落しており、関わりを持った相手は殆ど殺して来たという設定だが、悪役だけに終わらせないという理由から本編での凶悪犯的な表現や行動は意図的に抑えているとのこと。 ギルバート 声 - 仁古泰 本作における黒幕的存在。怪しげな微笑みを浮かべる小男。年齢不詳(外見は40代前半)。自分が身元引受人となっているという体でマーロウの捜索をジョニーに依頼するが、のちにそれは意図的にジョニーを事件に関わらせるのが目的であったことを明かす。 ボストンのアーカム大学で教鞭を取る大学教授でもあるが、各地で怪しげな研究をしており、裏社会では「プロフェッサー・ギル」と呼ばれているマッドサイエンティスト。 自らの知的欲望を満たすためにレディとキラーと行動をともにする。最初はキラーに殺されそうになるが、「レディを人間に戻す方法を知っている」とウソを吐き協力者としての立場を得た。真の目的はマリス界の「門」を開き、マリスの力に溢れる世界を手に入れることであった。そこではマリスの力を自ら望む者、あるいは意志の弱い者はマリスによって醜悪な怪物と化す世界で、彼自身も「マリス・ギルバート」となり、ジョニー達の前に立ちふさがるも敗北を喫する。
※この「マリスに魅入られし者」の解説は、「シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールド」の解説の一部です。
「マリスに魅入られし者」を含む「シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールド」の記事については、「シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールド」の概要を参照ください。
- マリスに魅入られし者のページへのリンク