マックス=スタイナーとは? わかりやすく解説

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マックス・スタイナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/22 14:06 UTC 版)

マックス・スタイナー
Max Steiner
出生名 Maximilian Raoul Walter Steiner
生誕 1888年5月10日[1]
出身地 オーストリア=ハンガリー帝国 ウィーンレオポルトシュタット
das Hotel Nordbahn
死没 (1971-12-28) 1971年12月28日(83歳没)
アメリカ合衆国 カリフォルニア州ビバリーヒルズ[1]
学歴 ウィーン楽友協会音楽院
ジャンル 映画音楽
職業 作曲家
活動期間 1904年 - 1965年
マックス・スタイナー

マックス・スタイナー(Max Steiner、1888年5月10日 - 1971年12月28日)は、オーストリア生まれのアメリカ合衆国映画音楽作曲家。本名はマクシミーリアン・ラウル・ヴァルター・シュタイナー(Maximilian Raoul Walter Steiner)。

人物・来歴

祖父のマクシミリアン・シュタイナー(Maximilian Steiner[2]、1830年ブダ – 1880年)はアン・デア・ウィーン劇場の支配人で、父のガボール・シュタイナー(ハンガリー語: Steiner Gábor[3]、1858年、テメシュヴァール – 1944年)はウィーンの遊園地[4]の経営者だった。母はグラーツ出身のバレエダンサーMarie «Mizzi» Steiner(née Hollmann, Hasiba)。名付け親はリヒャルト・シュトラウス

1894年からエドムント・アイスラー英語版にピアノを習い始め、1897年に最初の作曲作品である歌曲Lasse einmal noch dich küssen(カール・リンダウ英語版 詞)を出版した。1904年9月15日にウィーン楽友協会音楽院(現在のウィーン国立音楽大学)に入学し、ロベルト・フックスに対位法を、フェリックス・ワインガルトナーに作曲を、ヘルマン・グレーデナーに和声法を、アルノルト・ロゼにヴァイオリンを師事した。彼はその才能で4年の課程を1年で終えた。同時期にグスタフ・マーラーからレッスンを受けている[5]

16歳のときオペレッタ『美しいギリシア娘』を作曲した。第一次世界大戦のときはロンドンにいて、敵性外国人に分類されたが、ウェストミンスター公から出国書類をもらうことができ、1914年12月に32ドルを持ってニューヨークに到着した。

スタイナーは編曲者、オーケストレーター、ヴィクター・ハーバートジェローム・カーンジョージ・ガーシュウィンブロードウェイミュージカルの指揮者として15年働いた。

1929年、スタイナーは『リオ・リタ』の映画版の音楽を製作するために、RKOからハリウッドに招かれた。1933年の『キング・コング』の映画音楽によって名声を得た。『トップ・ハット』『ロバータ』などのフレッド・アステアジンジャー・ロジャースの出演したミュージカル映画の音楽も担当した。その他、何百もの映画音楽を作曲し、ワーナー・ブラザースの音楽部門でもっとも有名な作曲家であった。

彼は3回アカデミー作曲賞を受賞し、26回ノミネートされている。しかしもっとも有名な『風と共に去りぬ』は受賞できなかった。

主な作品

受賞歴

受賞
1935年 アカデミー作曲賞:『男の敵
1944年 アカデミー作曲賞(ドラマ&コメディ部門):『君去りし後
1942年 アカデミー作曲賞(ドラマ&コメディ部門):『情熱の航路
ノミネート
1934年 アカデミー作曲賞:『コンチネンタル
1934年 アカデミー作曲賞:『肉弾鬼中隊』
1936年 アカデミー作曲賞:『進め龍騎兵』
1936年 アカデミー作曲賞:『沙漠の花園
1937年 アカデミー作曲賞:『ゾラの生涯
1938年 アカデミー作曲賞:『黒蘭の女
1939年 アカデミー作曲賞:『愛の勝利
1939年 アカデミー作曲賞:『風と共に去りぬ
1940年 アカデミー作曲賞:『月光の女
1941年 アカデミー作曲賞(ドラマ部門):『ヨーク軍曹
1943年 アカデミー作曲賞(ドラマ&コメディ部門):『カサブランカ
1944年 アカデミー作曲賞(ドラマ&コメディ部門):『マーク・トゥエインの大冒険』
1945年 アカデミー作曲賞(ミュージカル部門):『アメリカ交響楽
1946年 アカデミー作曲賞(ミュージカル部門):『夜も昼も
1947年 アカデミー作曲賞(ドラマ&コメディ部門):『ライフ・ウィズ・ファーザー』
1947年 アカデミー作曲賞(ミュージカル部門):『愛国の唄』
1948年 アカデミー作曲賞(ドラマ&コメディ部門):『ジョニー・ベリンダ
1949年 アカデミー作曲賞(ドラマ&コメディ部門):『森の彼方に』
1950年 アカデミー作曲賞(ドラマ&コメディ部門):『怪傑ダルド』
1952年 アカデミー作曲賞(ドラマ&コメディ部門):『ファチマの奇跡』
1952年 アカデミー作曲賞(ミュージカル部門):『ジャズ・シンガー
1954年 アカデミー作曲賞(ドラマ&コメディ部門):『ケイン号の叛乱
1955年 アカデミー作曲賞(ドラマ&コメディ部門):『愛欲と戦場』
受賞
1948年 ゴールデングローブ賞 作曲賞:『Life with Father』

脚注

参考文献

外部リンク




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