マクレラン将軍とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > マクレラン将軍の意味・解説 

マクレラン将軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:00 UTC 版)

エイブラハム・リンカーン」の記事における「マクレラン将軍」の解説

北軍第一次ブルランの戦い敗北し1861年古参ウィンフィールド・スコット将軍引退したあと、リンカーン全北軍の総司令官ジョージ・マクレラン指名したマクレランウェストポイント陸軍士官学校卒業生であり、このとき35歳若く鉄道会社役員をしていて、ペンシルベニア州民主党員だった。マクレラン半島方面作戦作戦立て実行するまでに数か月要したが、それはリンカーン望んだ姿ではなかった。この方作戦の目標アメリカ連合国首都リッチモンド占領することであり、そのために船でポトマック軍バージニア半島移動させ、陸路リッチモンドに迫る作戦だった。マクレラン動きが常に遅かったことでリンカーン連邦議会憤懣募った。この作戦ではワシントンを守る軍隊必要性はなかったが、リンカーンマクレラン配下いくらか部隊首都を守ることに固執していた。マクレランは常に南軍勢力過大評価しており、最終的に半島方面作戦失敗したが、その責をリンカーン指示にあると非難した1862年3月リンカーンマクレラン更迭し、ヘンリー・ハレック総司令官据えた。これはマクレランリンカーン戦争遂行注意を促す押し付け政治的助言送ったいわゆる「ハリソンズランディング・レター」(Harrison's Landing Letter)の後のことだった。マクレランの手紙は、リンカーン圧力をかけて新しバージニア軍司令官共和党員のジョン・ポープ指名させていた急進派共和党激怒させた。ポープリンカーン戦略的な希望に従って北からリッチモンド向けて進軍することで首都攻撃から守る形をとった。しかしこのときポトマック軍指揮していたマクレラン要請した援軍到着せずポープ1862年夏の第二次ブルランの戦い完敗しポトマック軍2度目ワシントン守備につくしかなくなった1862年には海上にも戦争拡大した。もとはUSSメリマック呼ばれていた南軍の装甲艦CSSバージニアノーフォーク沖で北軍木造艦船3隻に損傷与えるか沈めるかし、その後北軍装甲艦USSモニター交戦して損傷受けた。このハンプトン・ローズ海戦について、リンカーン報告書精査し海軍士官尋問したリンカーンマクレランポープ支援しなかったことについて不満だったが、他に手段がなく、マクレランワシントン周辺全軍司令官に再登用した。このことはスワード以外の閣僚全て当惑させた。マクレラン司令官戻ってから2日後南軍ロバート・E・リー将軍は、ポトマック川越えてメリーランド州入りハーパーズ・フェリーの戦い)、9月17日アンティータムの戦いつながった。この戦い北軍勝利したが、アメリカ史中でも1日だけの戦闘としては最大級犠牲者の多い戦いだった。この勝利翌年1月リンカーン奴隷解放宣言発する布告することが可能になった。リンカーンはこの宣言をその前から作成してきており、それが窮余の策思われないために軍事的勝利を待望していた。アンティータムのあとマクレラン退却中のリー脆弱となった軍隊追えというリンカーン要求抵抗した一方西部戦線テネシー州東部ではドン・カルロス・ビューエル将軍がそのオハイオ軍敵軍向けて移動させろという命令同じよう拒んでいた。その結果リンカーンビューエルウィリアム・ローズクランズ挿げ替えた。

※この「マクレラン将軍」の解説は、「エイブラハム・リンカーン」の解説の一部です。
「マクレラン将軍」を含む「エイブラハム・リンカーン」の記事については、「エイブラハム・リンカーン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「マクレラン将軍」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マクレラン将軍」の関連用語

マクレラン将軍のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マクレラン将軍のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのエイブラハム・リンカーン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS