ボジョレー・ヌヴォー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 22:39 UTC 版)
「ボジョレーワイン」の記事における「ボジョレー・ヌヴォー」の解説
2021年11月(霜月) 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 365日 各月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ボジョレー・ヌヴォーとは、フランスのブルゴーニュ地方南部に隣接する丘陵地帯・ボジョレーで生産されるヌヴォー(プリムールまたは試飲新酒[要出典])仕様の赤ワインである。したがって、ボジョレーの通常の赤ワインとは異なる。ヌヴォーは、ヌーヴォー、ヌーヴォ、ヌヴォ、ヌーボー、ヌーボなどとも表記される。試飲酒だけに、通常のワインが出来上がるより早く試飲できなければ意味がないために、ヌヴォー(試飲新酒)用のボジョレーは[要出典]、ブドウを収穫したら速やかに醸造してボトルへ詰め、収穫したその年の11月に出荷を済ませる。ヌヴォー仕様で軽い仕上がりの赤ワインである。クリュ・ボジョレー等と違い長期の熟成には耐えられない。 前述の「ボジョレー・ヴィラージュ」 (Beaujolais Villages) と呼ばれる、より限定された地域のものにもヌヴォーがあり、こちらには「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌヴォー」というラベルが貼られる。つまり、これらヌヴォーとは、その年に収穫されたブドウ(ガメ種)の出来具合を確認するための試飲酒のことである。そのために、短期間でワインとして完成させなければならず、MC(マセラシオン・カルボニック、ないしは炭酸ガス浸漬)法と呼ばれる急速発酵技術を用いて、数週間で醸造される。業者などの毎年大量にワインを購入する者にとっては、その年の購入量を決めるための指針ともなる。 それぞれの国家の現地時間で、11月の第3木曜日(=11月15日から21日のうち、木曜日に該当する日)の未明の午前0時に一般への販売が解禁される。日本は、時差の関係から、先進国の中でも早く解禁の時を迎えるため、これに合わせてワインとしては例外的に空輸される。かつては、毎年11月第3木曜日の0時までは、日本の税関を通過出来なかったが、24時間営業のスーパーマーケットやレストラン、バーなどでは、イベントも兼ねて当日午前0時になった瞬間に販売を始めるようになった。梱包箱には「○○年11月○○日午前0時以前の販売および消費 厳禁」の文字が書かれているが、フランスのAOC法による規制のため、その日より前に販売・消費しても、日本国内で法的に罰せられることはない。しかし、税関の『特別措置』として事前に通税し店舗に卸されているため、解禁日前に「フライング販売」をしている店舗があり、規則を守らない場合、事前に配送を受けることが禁止される可能性がある。
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