ホースシューズ【horseshoes】
ホースシューズ
歴史と沿革
古代ギリシャ時代の円盤投げがルーツ。当初は不要になったリング型の馬蹄(ホースシュー)を投げ、飛距離やコントロールを競っていたが、やがて杭に向かって投げる一種の「輪投げ」へと変貌した。古代ギリシャやローマ時代の馬蹄はリング型をしており、それが現代のようなU字型へと変化したとき、ゲームとしてのホースシューズはU字型へと移行し、輪投げから分化したとされている。
1回に一人2つのホースシューを投げるゲームから、ホースシューズと命名された。
アメリカに持ち込んだのは、ヨーロッパからの移民たち。特にカウボーイたちの間でこのゲームは大流行した。独立戦争(1775~83)の最中に、ホースシューズを楽しむ兵士たちを描いた絵画が残っており、南北戦争の兵士たちもホースシューズに興じたとされている。
アメリカでは、1921年に「全米ホースシューズ協会」が設立され、競技人口は現在3000万人とも言われ、メジャースポーツの一つになっている。90年のヒューストン・サミットでは、先代のブッシュ米大統領が各国首脳を交えてこのゲームを楽しんだことが報道され話題を呼んだものだ。また、あのアーノルド・シュワルツネッガーも自宅の庭に専用コートをつくるほどの大ファンだという。
日本では91年に「日本ホースシューズ協会」が設立され(大阪市)、現在、関西、東京、九州、北海道を合わせて12の協会支部があり、全日本選手権大会が開催されている。競技人口は約5000人。年齢や性別に関係なく楽しめる、自然環境にも優しい生涯スポーツとして注目されている。
競技方法とルール
専用のホースシュー(馬蹄)を、互いに相手側のステーク(杭)に向かって投げ、ステークに掛かるか、15cm以内に近づけることで得点を競い合うゲーム。プラットフォーム(投げる位置)からステークまでの距離は、男子は12メートル、女子(及びシニア・17歳以下の子供)は9メートルで、ターゲットエリアには、ホースシューが大きく弾んだり、転がったりしないように湿った土や砂が敷かれている。
競技方法にはシングルスとダブルスがあり、ポイント先取制とイニング制がある。
それぞれのプレーヤーは2つのホースシューを持ち、交互に相手側のステークに投げ、1イニング(2投)を終了する。得点は2種類のみである。ホースシューの内縁がステークを完全に捉えている状態(両端を結んだ線のなかにステークがすっぽりと入っている)をリンガーと呼び、得点は3ポイント。ステークより15センチ以内にホースシューが留まれば1ポイント。それ以外は無得点。
公認コート
ホースシューズ(蹄鉄投げ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 06:21 UTC 版)
「カウボーイ」の記事における「ホースシューズ(蹄鉄投げ)」の解説
文字通り馬の蹄鉄を投げて的や杭に当てたり引っ掛けたりして点数を競う射的競技。詳しくは輪投げを参照。
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