ヘリテージツーリズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 15:52 UTC 版)
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ヘリテージツーリズム(heritage tourism)とは、ヘリテージすなわち遺産(文化遺産や自然遺産)を観光資源として利用すること。ヘリテイジツーリズムとも書く。
2002年の国連文化遺産年をきっかけにユネスコが世界観光機関(UNWTO)などと世界遺産を途上国での雇用確保と保全費用捻出のための収益源にすべく活用する「世界遺産と持続可能な観光プログラム」[1]を作成し、遺産の商品化を解禁したことで波及した。
アメリカの市場調査によると、新型コロナウイルス感染症の流行により2020年の観光業は世界的に壊滅状態となったが、ヘリテージツーリズム(主として世界遺産訪問)への関心から移動の自由や衛生面での安全が担保されれば、ヘリテージツーリズム(交通や宿泊などの関連産業を含む)だけで全世界で2026年までに10兆円産業に成長するとの試算がある[2]。
一方日本においては既存の近世までの文化財に対し明治以降の近代化遺産(近代化産業遺産)で、特に地域の産業遺産を保存し活用することで産業の発展を支えてきた各種技術や先人の営みを後世に伝え、地域に優れた産業技術が存在したことを地域や住民の誇りにつなげるとともに、外部の人が訪れガイドの案内等を通じて学習・交流する旅行のことを指す。
日本では平成期以降に新しい旅行・観光の姿として注目されており、対象となる産業遺構は主として近代以降のもので保存状態のよい物件が対象となる。
日本においてヘリテージツーリズム活動の行われている地域
鉱山・炭鉱
脚注
- ^ World Heritage and Sustainable Tourism Programme - UNESCO
- ^ Global Heritage Tourism Market (2020-2026) | Latest COVID19 Impact Analysis The Market Feed 2020.11.29
関連項目
外部リンク
- ヘリテージツーリズム - ヘリテージツーリズム研究会
ヘリテージツーリズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 09:13 UTC 版)
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の記事における「ヘリテージツーリズム」の解説
世界遺産は観光資源となるため今後訪日外国人旅行者を含めた観光客の増加が見込まれる。訪問者が正しい遺産の解釈(英語版)をし遺産の価値(英語版)を理解することでヘリテージツーリズムは成立するが、潜伏キリシタン関連遺産の主体は集落景観となるためその本質が判りにくい。多くの報道や出版物において集落景観ではなく教会建物の画像を掲載しているが、潜伏キリシタンが切り拓いた改変地形に注視しなければ本質は伝えられない。しかも、その集落景観に建つ家屋は古民家ではなく、ほとんどが戦後に建てられた現代建築で地域的特徴も見られない住宅であるため(潜伏キリシタン家屋が残されていたとしても保存が難しい掘っ建て小屋になる)、なおさら本質が見えにくい。不動産有形財構築物が前提の世界遺産であるが、潜伏キリシタン関連遺産では文化的空間がもつ場所の精神(英語版)の紹介が重要になる。
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