見せる林業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:54 UTC 版)
「京都丹波高原国定公園」の記事における「見せる林業」の解説
真直ぐな木材を作るため適度に枝打ちした北山杉の人工林は林床にまで太陽光が届くため、冒頭の概要で紹介した低灌木や下草を育むことで豊かな生物多様性をもたらしている。また、切りそろえられた北山杉が立ち並ぶ景観は森林美学として捉えられ、京北井戸町の祖父谷には京都府が展示林に指定した杉林もあり、エコツーリズム・グリーンツーリズムの対象として定着しつつあり、周辺の田園風景と組み合わせたアグリツーリズムへの広がりも見せている。 ヘリテージツーリズムは日本では工場のような二次産業主体に捉えられがちだが、発祥のヨーロッパでは一次産業も対象となっていることから、林業そのものを見せる試みも始められている。 さらに、新型コロナウイルス感染症の流行で遠出旅行が敬遠される中、京都市街地の人に同じ京都市に属する京北地区へ関心を高めてもらうマイクロツーリズムへの取り組みも始まった。 一方、国定公園に隣接する北区北山では、北山杉の林業景観を活かし重要文化的景観の選定を目指しており、国定公園と足並みを揃えた保護運用を試行錯誤する。
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